表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Love Addiction  作者:
140/171

#140 女のひと。

優弥は一人でお化け屋敷の前できょろきょろしていた。

奏太の姿が何処にも見えない。

手を離したのは一瞬だったのに、何処へ消えたのか。

『奏太ー?!何処ー??』

「・・・先輩?」

突然、うしろから声がした。

思わず振り向くと、そこにはけんけんと小雪が2人仲良く手を繋いで立っていた。

『けんけん!小雪ちゃん!!奏太見なかった?』

優弥がまたきょろきょろと周りを見渡すと、けんけんは優弥たちのクラスを指さした。

「奏太先輩なら誰かとあそこの喫茶店へ入って行きましたよ?」

「一緒にいた女の人、優弥先輩じゃなかったんですね」

小雪もけんけんに続いて呟く。

『誰かと?女の人?何それ。・・・ありがと!』

優弥は早速自分のクラスを覗き込む。

午前中よりは客は少ないが、結構な人数はいた。

教室中を見渡して、奏太の姿を探すと奏太は客席に座っていた。

けんけんと小雪ちゃんの言葉を思い出し、奏太の向かいの席を見てみる。

そこに座っていたのは、私服の綺麗な女の人。

『だ・・・れよ!!あの人!!』

昨年度の冬、悠希の時は逃げてばかりいたので、優弥は思い切って教室に飛び込んだ。

『ちょっと奏太!突然消えたと思ったら何してんの!!』

優弥が叫ぶと、奏太は無言で立ち上がり、優弥の手を引っ張る。

「・・・なんでもない」

『え?!なんでもないことないでしょ?!誰、あれ!!』

「・・・知らない人」

『そんなわけ無いじゃん!誰なの?!』

「・・・あとで話す」

これ以上言い返して奏太との仲が悪くなるのも嫌なので、優弥はそれ以上何も言わなかった。

『・・・わかった。あ、私ね、体育館行きたい!』

「ふーん」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ