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Love Addiction  作者:
139/171

#139 元気がない?

奏太たち3人のおかげで、午前中はありえないくらいに儲かった。

『んー!!交代の時間♪』

優弥は背伸びをする。

奏太たち3人もいつもの姿に戻っていた。

竜は千秋に思いっきり抱きつく。

「ちーあーき♪どこ行きたい?何欲しい?」

2人は教室から出て行った。

「カナちゃーん!私ね、ここと、ここと・・・」

静香と叶も2人で仲良く喋りながら教室を出て行った。

優弥が4人を見送ると、奏太は無言で優弥の手をひっぱり、歩き出した。

『奏太?どこいくの?』

「・・・何処でもいい。ここには居たくない」

『・・・?何で?』

奏太は、無言だった。

『ま、いいや。ねぇ、おなかすいた』

「・・・何欲しいの」

『えっと、じゃあたこ焼き!1年生のクラスにあったはず・・・』

奏太は、再び無言で1年生のクラスへと向かった。

(・・・やっぱり、元気ないのかなぁ・・・?)

優弥は心の中で、そう呟いた。


『奏太っ!あーん♪』

たこ焼きの味はなかなか良いものだった。

優弥は奏太にたこ焼きを向けた。

呆れる人達や、うらやましがる女子達。

周りの視線が痛いが、なんとかして奏太を元気づけよう、優弥はそう思っていた。

「おなかすいてないからいらない」

奏太は机に肘をついて、たこ焼きを作る1年生を眺めていた。

『そんなこと言わずに!食べないと元気でないよ!』

優弥は仕方なく、たこ焼きは自分で食べた。

その他にも、宝探し、プラネタリウム、クイズ、お化け屋敷。

あらゆる場所に行ったが、奏太の反応はいまいちだった。

優弥はお化け屋敷を出て、次に何処に行こうか悩んでいた。

『あとは・・・うーんと・・・』

優弥は文化祭のタイムテーブルをポケットから出すために、そっと奏太との手を離した。

『えっと・・・あ、体育館!体育館行こうよ!』

優弥が体育館の方を指さし、隣を見ると、奏太の姿は無かった。

『・・・あれ?奏太・・・?』

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