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Love Addiction  作者:
112/171

#112 貧血?

『さて・・・小雪ちゃんをどうするか・・・』

1限目もおわり、10分休憩。優弥は教科書もしまわずに悩んでいた。

千秋が不思議そうにお菓子を銜えて近寄ってくる。

「小雪・・・?誰だそれ。何かあったのか?」

『あのさ・・・』

「だから放っとけよ」

優弥の言葉を遮るように奏太がやって来てそう言った

『放っとけないからいってんじゃん!』

そう言って優弥が自分の席から立ち上がった瞬間、優弥は急に立っていられなくなり、そのまま奏太の元へ倒れ込んだ。

奏太が優弥を支えて、驚いた表情で優弥を見ている。千秋も心配そうに優弥の顔を覗き込んで呟く。

「優弥?貧血か?」

『ん・・・そうみたい』

「保健室行くか?」

『そうす・・・る?!』

優弥が千秋に返事をしている途中、優弥は奏太に姫抱っこされた。

奏太はそのまま保健室へと向かった。

『ちょ、降ろしてよ!パンツ見えちゃうの!!自分で歩くから!!』

「暴れたら落ちるぞ」

『いや、むしろ落としてください!!』

「・・・へーぇ」

『いや、やっぱりやめて!』

奏太ならこのまま手を離してしまうかもしれない。

そんなことをされては貧血どころか怪我までしてしまう。

そんなこんなしているうちに結局保健室まで来てしまった。

奏太は足でドアを開くと、そこにいたのは小雪だった。

絆創膏を手に持ってうろうろしている。

「せっ・・・んぱい・・・」

『あ・・・小雪ちゃん、先生は?』

優弥が聞いても、小雪は目を逸らして答えた。

「い、いないみたいです」

「あんたは此処で何してんの」

奏太が優弥をベッドに降ろしながら聞いた。

「ま・・・また転んじゃって」

小雪は気まずそうに保健室を出て行こうとしたが、開いていたドアは奏太によって思いっきり閉められた。

「ふぇ?!」

「・・・逃げんな。話がある」

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