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Love Addiction  作者:
108/171

#108 職員室。

翌日の放課後、日直だったので当番報告をしようと優弥は職員室前に居た。

もちろん、もう一人の日直、奏太にはサボられた。

「如月先輩!」

職員室から小雪が出てきた。元気そうに手を振ってこちらに向かっている。

『あ!小雪ちゃん!』

「如月先輩、どうしたんですか?こんな場所で」

小雪にそう聞かれると優弥は学級日誌を見せた。

『日直。本当はもう一人いるんだけど、逃げられちゃって。・・・まぁ、それが昨日言っていた彼氏なんだけど』

「かっ・・・彼氏さんなのにサボっちゃったんですか?!酷いですね!」

『だから言ったじゃん、何で私のこと好きなのかもわからないって。』

「あ・・・」

小雪が申し訳なさそうに俯いた。

『まぁ、優しい時は優しいんだけどね』

優弥がそう言うと小雪は笑顔になった。

「あ!それ、私の好きな方に似てます!いじわるそうに見えて、優しい方でした!」

小雪が叫ぶと職員室から先生の声が聞こえた。

「おい、如月ー!いるなら早く日誌もってこーい!」

優弥は職員室に向かってめんどくさそうに叫ぶ。

『はいはーい!ちょっと待ってよ!今行くってば!』

「あ!ごめんなさい!ひきとめちゃって・・・」

本当に良い子だと、優弥は思ってみたりした。

『ううんっ!じゃあ、またねっ!』

「はいっ!」


一方その頃奏太は一人で玄関の傘たてに座りこんでいた。

「あっ・・・」

急に聞こえたその声に、奏太は周りを見回す。

昨日会った少女が、玄関に居た。

「・・・昨日の」

「あっ・・・三波小雪です!」

「・・・冬生まれ?」

「あ、はい」

「やっぱり」

「あぁ!電車が間に合いません!そろそろ失礼します!!!」

小雪は時計を見てあわててその場を飛び出した。

『あれー?奏太何してんの?』

小雪が去るのと同時に優弥がやってきた。

奏太に近づくと、奏太は優弥の頬をつねる。

「お前を待ってたんだよ」

『いたたたた・・・待ってるくらいなら日直やりなさいよ!』

「嫌」

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