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Love Addiction  作者:
104/171

#104 何も無い!

「んで。結局デート中には何があったんだよ」

大浴場。結構古そうだった。その中で優弥達3人は肩までしっかりお湯に浸かっていると、千秋が突然口を開いた。

『は??!!!別に何もないよ!!』

「いーや、その顔は何かある」

「ゆーちゃん顔赤いよ?」

千秋と静香に攻められる。

顔がだんだん熱くなってきたのが自分でもわかった。

『な・・・何にもないってば!!』


その頃、奏太達3人は同じく大浴場の湯船に浸かっていた。

奏太も優弥と同じような状況だった。

「ねぇ?そーた、何かあった?ねぇあった?」

竜が奏太の隣でこのセリフを繰り返している。

その更に隣では誰も聞いていないとも気付かずに今日のデートの感想を話し続けている叶がいた。

「だから別に何もねぇよ」

奏太がこう言っても竜はすぐに言い返してくる。それなら聞くな。

「えぇー?!あったでしょ?ぎゅーとかちゅーとか・・・」

「ぎゅーもちゅーもねぇよ」

「えー、つまんない!」

「つなんないならカナの話でも聞いてろ」

「奏ちゃんひどーい」

「しるか」


夕食後、優弥は皆より早く食べ終わってしまったので一足先に歯磨きをするためにに洗面所へ向かっていた。

洗面所も各部屋には無い為、各階に一つずつだけある洗面所へ歯磨きセットを持ちながら歩いている。

『あれ?』

洗面所では、前髪を噴水のようにした奏太が歯ブラシを口に銜えて立っていた。

『奏太ももう終わったんだ?夕食』

「・・・別に」

『ていうかさ、みんなから何か無かったかー?って聞かれるんだよねー。何もないっての』

「・・・・・・それならこっちも・・・」

奏太が歯磨きを終えて喋りだした。ところが急に後ろから叫び声が聞こえてくる。

「きゃーぁ!!奏太君、何その前髪ー!」

「可愛いー!!」

「ねぇ、竜君と叶ちゃんはー?」

数人の女子がやってきて、奏太の姿が見えなくなってしまった

『ちょっ、・・・ま、いっか』

奏太との会話はあきらめて、優弥は歯磨きを終えて部屋へ戻った。

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