#1 大嫌いな幼馴染。
『ちょっと奏太?日直サボる気?』
「・・・俺は今から竜の家いくの。お前1人でやってろ」
学校の授業が終わった放課後。
みんなが部活やら帰宅やらで移動しだす頃、生徒達のざわめきの中、話題の中心人物は2人の高校生。
「また始まったよ。あの2人。」
「今度は日直か。」
「きゃぁ!奏太くんだぁ♪」
話題の中心人物の一人の女子生徒が騒いでいるクラスメイトへと目線をやった。
『部外者だまらっしゃい!』
たった今怒鳴ったのは主人公、如月優弥。
肩くらいまで伸びた黒髪が風になびく。
優弥の前には3人の男達。
右にいるのは白鳥竜。
毎回違った髪形をしていて、今日は茶髪を少しだけ後ろで束ねていた。
結構馬鹿だ。天然か?
左にいるのは日向叶。通称カナ。
高校2年生にして身長150cmの小さい男。
黒髪の天パでかあいらしい性格をしている。
そして真ん中にいるのが優弥と争っていた張本人、藤波奏太。
優弥の幼馴染。
茶色の髪の毛で前髪が鼻くらいまで伸びている。
優弥と奏太が喧嘩をするのはいつものことだ。
優弥と奏太の間に突然叶が入ってきた
「奏ちゃん、喧嘩はダメだよ。僕たち待ってるから、日直やりなよ??」
奏太は「めんどくせーな」と1回ため息をついた。
『全く。こっちもカラオケの約束あるんだからね!』
と、言ったところで後ろで友達の声がする。
「優ちゃーん。先にいってるよー?」
『あ、うん!ごめん!あとでいくよー』
友人達に謝り、優弥は席に着いた。
竜と叶は近くの喫茶店で待っていることになったらしい。
気付けば教室に残っているのは優弥と奏太の2人だった。
『まったく・・・。何でこんなのであんたらが人気あんのかわかんないよ。』
そう、奏太と叶と竜は1部の女子に結構騒がれている。
それぞれルックスが良いからだ。
「んなこと知るかよ。てか、終わったからあとお前やっておけよ」
学級日誌を書いたとたん奏太は教室を出ていった。
『はぁ・・・。』
優弥は日誌を先生へ提出してみんなの待つカラオケボックスへと向かった。