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肉感中年ジャンプ

N「ミートキングダム第一王子にして英雄「メタボリック」の称号を賜りし勇者カズキは、心筋梗塞で命を落とし、謎の熊耳美少女「熊神様」にダイエットをするよう強制され異世界「地球」の日本と言う国に飛ばされてしまう。


そんなある日、熊神様の代行者「ニヨ巫女」の改造手術により異世界ナビゲート妖精のファリス・リウが身勝手の極意に覚醒。

カズキと熊神様及びニヨ巫女に対する恨み辛みが溜まりに溜まっていたファリスは世界を滅ぼす決意をする。

それに対してニヨ巫女はミートキングダム時代の魔力をカズキに戻して対抗しようと【アホ踊りの儀式】を試みたが…」


カズキ「まあ、力はまあまあ戻ったな。」


ニヨ「まあまあ?」


カズキ「全盛期の三割位だな。」


ニヨ「え!?何で!?」


ファリス「ふふふ、残念だったなマスター。不完全な魔力ではオレには勝てないよ。まあ完璧に戻ったとしても神の力を手に入れたオレには勝てるはずは無いけどね。」


カズキ「いや。そうでも無いさ。」


ファリス「え?」


乾き海苔「なめられたモノね、カズキ王子。」


カズキ「さて。いっちょ世界でも救ってくるかね。」



N「肉の国の王子が転生したら現代日本でダイエットさせられました。バージョンりどらじ」


{第十六話 肉感中年ジャンプ }


ファリス「世界を救う?タダのメタボが厨二全開かい?恥ずかしいな。」


カズキ「うるさいな!」


ファリス「もうイイや。もう飽きた。滅びてくれ。」


N「そう言うとファムは無情にも死神のカマたるその右腕を振り下ろす。

すると虚空から巨大な隕石が現れカズキ…を含めた日本全土に降り注いだ。」


ニヨ「あーやばい!終わった!終わりました!ワタシ逃げまーす!逃げるは恥だが役に立つ!!逃げ恥サイコー!!星野源サイコー!!」


乾き海苔「ちょっと!マジで貴方巫女失格ね!?大丈夫だから逃げんじゃないわよ!」


ニヨ「何言ってるんですが!命あってのものだねですよ!早くしないと隕石が!」


乾き海苔「隕石が何ですって?」


ニヨ「落ちて…あれ?」


N「ニヨ巫女が空を見上げると隕石どころか雲一つない青空が広がっていた。」


ニヨ「え!?なんで!?」


乾き海苔「カズキ王子が防御吸収魔法【ゼラチンカタメール】を使ったのよ。」



カズキ「隕石はホレこのとおり。」


N「そう言うとカズキはニヨ巫女に掌の上の1センチほどのゼラチンを見せる。」


ニヨ「うわ、何ですかこれ?中にさっきの隕石の力を感じますが?」


カズキ「隕石はこの中に吸収しちゃったよ。んじゃあ頂きます。」


N「カズキは掌のゼラチンの塊を口に放り込んだ。」


カズキ「うん、まあまあの力だな。魔力が1%位回復したぞ。ご馳走様。」


ファリス「な?バカな!?なんでこんな肝機能不全の脂肪肝が!?」


カズキ「焦ってる時でも悪口忘れないのはさすがだな。」


ファリス「マスターごときがオレの力を防げるわけが無い!喰らえ!10倍ファリファメハ波!!」


カズキ「だから無駄だって。来い!聖剣フォアグラ!」


N「カズキの呼びかけに応え、異空間から神秘的な刀が現れ右手にスルリと収まる。」


カズキ「トリプルパウチスラッシュ!」


N「バシューーーッ!聖剣フォアグラから光が放たれファリスの光線を四散させる。」


ファリス「そんな…!?」


カズキ「アホみたいな仕事させられて怒る気持ちも解るけどな。世界中を巻き込むのはダメだぜファリス。世の中には旨い食べ物が溢れてるんだ。それごと全部消しちまうのは違うだろ?」


ファリス「だから!その食べ物を食べに行く暇も無いブラックな仕事だから!オレは!!」


カズキ「今度一緒に飯でも行こうぜ?」


ファリス「…マ、マスターの顔なんか見ていたら…気持ち悪くて食欲が失せるよ。」


カズキ「ったく。最後の最後までお前は。…じゃあな。正気に戻れたらまあ会おうぜ。」


N「そう言うとカズキは31%戻った全ての魔力を左手に込めた。」


カズキ「回帰魔法!オーダーストップ!」


ファリス「うわあああああっ!!」


N「ファリスを眩い光が包み込む。

フシャアアアアアアアアアアア!」


乾き海苔「聖剣フォアグラに伝説の破邪魔法…始めて見たわ。さすが勇者メタボリックね。…少し時間はかかると思うけど、ファリスの神の力と怨念は全部消えて元に戻るはずよ。」


カズキ「さて、戻してもらった魔力も底をついちゃったし、また明日からダイエット生活に逆戻りだな。」


ニヨ「カズキ、よくぞ世界を救ってくれました。地球の人々に代わり感謝します。」


カズキ「まあ世界なんてミートキングダムでは何度も救ってるしな。大した事はないよ。てかなんだよ急に巫女っぽい雰囲気だして気持ち悪い。」


乾き海苔「たしかに気持ち悪いですね。」


ニヨ「気持ち悪いは酷くないですか!?…コホン。…えっと…ですね。実は貴方にどうしても伝えなければならないことが有りまして…。」


カズキ「…え?なにその空気?…ま、まさか!?愛の告白!?」


乾き海苔「ちょっと!?職権濫用じゃない!?このビッチ巫女っ!」


ニヨ「違います!天地がひっくり返っても有りません!調子に乗るなこのクソ豚が!あと海苔!お前も大概にしろ!」


カズキ「うわぁ、酷さここに極まる。」


乾き海苔「いや、海苔って!略さないでくれる!?」


ニヨ「あーもう!そうじゃなくてですね!…さっき気が付いたのですが…今日でした。」


カズキ「え?今日?何が?」


ニヨ「イヤよ」


乾き海苔「イヤよ?」


カズキ「イヤよ…?え?」


ニヨ「184日…イヤよって覚えてね。…の日です。」


カズキ「え…?」


ニヨ「心筋梗塞でまた死ぬ日、さっき計算したら今日でした。」


カズキ・乾き海苔「えーー!?」


ニヨ「お疲れ様でした!」


カズキ「ちょ!?うっそ!?…あ、そう言えばなんか息苦しい!、、、胸が苦しい…息がっ!息ができない!!心臓が…」


乾き海苔「えー!?か、カズキ王子!?カズキ王子ぃぃ!!!」


カズキ「うぐっ」


N「こうして、心筋梗塞で命を落とし謎の熊耳美少女「熊神様」にダイエットをするよう強制され異世界「地球」の日本と言う国に飛ばされてたカズキは、184日後に再び命を落としたのだった。


完」









巫女「…











…キ










…ズキ











…カズキ!










起きなさい!










起きなさいカズキ!私の名前はニヨ巫女。酒と遊戯と電波の神、ゴッドベアーザオーバーリラックスアンダーハニーイーツ様の代行者です。」


カズキ「…え?…え!?」


ニヨ「肉の化身カズキよ、あなたは死んだのです。しかし優しい私は貴方に再びチャンスを与えましょう。今度こそメタボリックにならず、平均体重で過ごし、健康について考えを改めるのです。」


カズキ「え?ちょ!?嘘だろ!!また!?」


ニヨ「さあ今こそ転生の時です!貴方の新たなる人生に野菜の多きことを!!」


カズキ「………最後にもう一度…誰の代行者か教えてくれ!!」


ニヨ「ゴッドベアーザオーバーリラックスアンダーハニーイーツ。酒と遊戯と電波の神…「熊神様」の代行者です。」


N「未完!!続く??→」

全16話、番外編も入れたら17話に渡り続いた肉の国バージョンりどらじもこれでひとまず完結です!

ラジオ「トモダチTV presentsりどらじ」内では実に一年半に渡り月一のラジオドラマとして採用していただいていた事になります。こんな自分の拙い作品を演じていただいた穴井さん、山森さん、熊谷さん、沢さん、伊藤さん、その他ゲスト出演してくださった皆様には感謝しかありません。特に穴井さんにはオーディオ編集作業までして頂き、素敵な効果音やBGMを添えて頂きました。ありがたい。ただの文章でしかなかった肉の国に命を吹き込んでくれてありがとうございました。

さて、ひとまず完結した肉の国ですが、実は続編が日曜のpm3:00からナナコライブリーFMでオンエア中のラジオ、TKSHOW!!では始まっています(笑)

いつかりどらじでもラジオドラマ化して皆様にお届けできれば…と思っておりますのでその時はまた宜しくお願いします!

最後に、この台本を最後まで読んで下さった皆様、本当にありがとうございました♫

またいつか再転生してお会いしましょう(笑)


2022年2月 小峰一己

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