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試験開始!ベルの実力

ベルが闘技場に上がる。そこには対戦相手が既に待っていた。田舎貴族の周りにいた奴の1人であった。

『さっきの無礼な奴の仲間か!これは楽勝だな』

『無礼なのはそっちでしょ!』

『貴族に逆らう奴が馬鹿なんだよ!そんなことも知らない田舎者が』

試験官がやり取り聞いていて呆れた顔で

『そろそろいいか始めるぞ!』

『はい』

『では始め!』

その間に相手は魔力を溜めていて開始早々に魔法を放ってきた。

『くらえ!アイスアロー』

氷の矢はベル目掛けて飛んできた。ただベルは気にもしないで同じアイスアローで相殺してしまう。

『な!馬鹿な!相打ちだと俺のアイスアローとお前の魔法がしかも無詠唱でだと』

ベルは正直何に驚いているのかがわからなかった。

見ていた試験官達からは声が上がる

『ほぉーこの年で無詠唱とはしかも威力も悪くない』

『そうですね。見た感じハーフエルフですかね』

『本人は上手く隠しているようだけどね』

『まあー仕方あるまい。色々あるのだろう』

そんな中相手は焦っていた。自分が放つ魔法が全部相殺されてしまうからだ。

『なんだよ!田舎者が!これでも喰らいやがれ』

それは彼が持つ最大の魔法で炎系の中では中ぐらいである。ツーフィンガー!言葉の通り指に込めた火の魔力を合わせ放つ魔法である。2本でも15歳で出来るのはかなり優秀であるのだがベルは気にもしていなかった。

『相手もなかなかにやるな!』

『今年は良いのが多いですね』

『あの子はどうするのかな?』

『今のところ焦ってる様子もないしなにかあるのかな』

そんな周りとは別にベルは何で周りは騒いでるのかな?ベルには不思議ならない。何故ならベルは5本まではまだ出来ないが4本までならギリギリやれるからである。ただし魔力がなくなるのでしないがベルには秘策があり試験官が全力でと言ったので使うことにした。

指に火、風と魔力を集めて2つの魔力を合わせ放つ合体魔法である。アルト2人で鍛錬している時に開発した魔法でアルトを驚かせる為に秘密にしていた。

黙って見ていたアルトも

『ベルのやつ!秘密にしてたな!』

ベルにそれが聞こえたのかわからないけどアルトの方をチラッと見てニヤッとした。

『ベルめ!』

相手は更に焦っていた。そんな魔法見たことなかったからだ。田舎者扱いしていたがそもそも自分も田舎者である。試験官などは驚いてはいたが合体魔法があることは知っていたから冷静であった。

『ツーフィンガーフレイム』

『フレイムストーム』

お互いが魔法を放ち結果はわかるだろう。ベルが煙の中立っており相手は魔法に包まれており気を失っていた。

『勝者ベル-フランツ』

会場から降りてアルトの所に戻ってくると

『ベルなんだよあれ?秘密にしてたな』

『うん。でも魔力かなり使うからあまり使えないんだ』

『でも凄いよ!おめでとう』

『ありがとうアルト』

試験官達も関心していた。

『あの年で合体魔法を使うとは』

『今年1部にも優秀な子がいましたし当たりですね』

『優秀な子が出てくるのは良いことだよ』

試験官達から拍手が贈られていた。

そしてやっとアルトが呼ばれた。対戦相手はあの田舎貴族野郎だった。相手は仲間がやられてかなりお怒りのようでこちらを睨みつけてくる。

『アルト頑張って!』

『負けないよ!あんな奴に俺が勝つ』

『うん』

前の試合のゲイルが勝って降りてくると通りすがりに

『あんな奴に負けるな!弱虫アルト』

『なに!負ける訳ないだろう』

『なら良いが見ててやるよ』

『あー見てろ!俺が勝つところをな』

ゲイルなりの応援だろうがアルトには十分過ぎるほど効果抜群で気合を入れて会場に向かった。

試験官達は前の試合の感想を言っていたりしていたが試験官の1人がアルトの名前を見て会場に目を向けるのであった。

『では試合を始める自分たちの力を存分に発揮して頑張りなさい!では始め!』

ここに田舎貴族とアルトの試験が始まろうとしていた。田舎貴族は先ほどベルに倒されたとはいえ合格レベルには達していた仲間のボスである。そしてそいつより間違いなく強いであろうこいつにアルトはどう戦うのか皆が注目して見ていた。

そして特に試験官の1人がアルトの戦いがどんな物なのか見極めるために真剣な顔つきで見ていた。





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