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歴史のお話

ボロボロの本を取り中身を見るとアルトは難しい顔をしてた。

『うわ!これ読めるかな。ベルはやっぱり頭良いんだな』

難しい字が並んでおりアルトには途切れ途切れに読める字だけを読んでいくしかないかとページを開いていく。中には絵も少しは入っていてアルトはなんとなくだが理解する事が出来ていた。

この本はざっと説明すると昔にあった戦争と今の王と4大貴族になった体制の歴史の本であった。

ただその中にアルトは気になる人が描かれていた。英雄と呼ばれる昔の戦争を終わらせた人が書かれていたのだ。そしてその人物が瞳の色が蒼い瞳と紅い瞳だったと書かれていたからだ。

ただ蒼い瞳と赤い瞳は書かれていて蒼い瞳は今の王や4大貴族側そして魔族と書かれた側に紅い瞳の事が書いてあり両方の瞳が変わるのは英雄とされる事人物1人であった。

(昔の人は瞳が変わる人がいたのか、今は瞳が変わる人っていないのかな)

そんな事を考えながら魔族の絵が描かれたページを見ていた。

(魔族ってまだいるのかな?見たことないけどな)

魔族は魔力はそれほどでもないが紅い瞳に変わると力やスピードなど身体能力が上がるらしい。

(英雄さんは魔法や体が強くて最強じゃん)

それがアルトの感想でこんな人になりたいと憧れやワクワクした気持ちになっていた。

ただ最後に英雄はその力を使い戦争を終わらせたが死んでしまうというお話だった。

(うーん。英雄にはなりたいけど死にたくないな。でも戦争終わらせてみんなを幸せにしたのか)

目が変わることについてわかったのは魔眼と呼ばれる特別なスキルのようだ。詳しくは書いてないし魔眼を使える人も沢山いた訳ではないらしい事、あとは青い瞳は魔力の向上など細かいことはわからないらしい。

ただ現代にその瞳を持つ者がいる事もわからないしアルトは全部読めるわけでもないのでわからなかった。

『よし!明日からこの魔眼だっけ?使えるように練習して王立学園に入れるように頑張ろう』

アルトはやっと手に入れたたった一つの希望である、この魔眼を使えるようにこれから毎日頑張ろうと決めて今日は寝ることにした。

翌朝図書館にいくとベルはもう本を読んで待っていた。

『おはよう!ベル』

『アルト!おはよう。昨日の本役立った?』

『読めない字が多くて絵がなかったら全然わからなかったかな。だけど、なんとなくわかったよ』

『なら、よかったね。それでわかったし図書館にはもうこないくなるの?』

心配そうにベルが聞いてきたから

『まさか!明日も来るし、目が変わるのだってまだわからないのに勉強はしないと学園に入れなくなるかもしれないからね』

『そうか、アルトは学園に入りたいから勉強してるんだもんね』

『ベルもだろ?一緒に学園にいくんだよね?』

今度はアルトが心配そうにベルに聞いてみる。

『僕が入れるかわからないけどアルトと一緒に行ってみたいよ』

『なら、2人で勉強して頑張ろう!』

『うん!頑張ろう』

アルトとベル2人はそれから毎日図書館で勉強して、ベルにアルトがほとんどなんだか一緒に?頑張っていた。

アルトはベルと勉強して、帰りに寄り道をして魔眼について調べたりいつ発動するかなど試していた。

ベルはアルトの行動を知っていたので勉強しながら調べた事などをアルトのサポートをしていた。

そんな時に事件が起きた。

ゲイルがベルを見つけて連れ出して行くのを見たとアルトに伝えにきた生徒がいた。

2人が図書館で何やら仲良くしていたのを見ていたらしくアルトに急いで伝えにきてくれたのだ。

『アルトー!』

『うん?なにかあったの?』

アルトはいつもの様に図書館に行こうとしていた。『ゲイルがベルを連れて行くのを見たんだ』

『えっ!ベルを』

『うん!いつもやつじゃないかな?学校の裏の方に連れて行かれてた』

聞いてすぐにアルトは教室を飛び出していた。

ベルが何故見つかったのかは、いつもアルトが図書館に来てくれていたのだがたまにはアルトを驚かせようと終わる時間に合わせてアルトを迎えに行こうとしていたらゲイルの子分に見つかり、ゲイルに今日はこいつなんてどうですか?という話らしい。

子分は毎日アルトの瞳が変わった件以降いつもゲイルの相手をやらせれておりたまたまベルが見つかってしまい子分達はすぐに捕まえてゲイルに報告したのだ。

『お前見ない奴だな。最近アルトと仲良くしてる奴がいたな』

『そうです。こいつがそうですよ』

『じゃあアルトとは最近遊んでないし、代わりにこいつに相手しもらうかな』

ゲイルはニヤニヤしていた。ベルはそんなゲイルを見て怯えることしか出来ず足も動かなくなっていた。

『じゃあまずこいつからだ!』

それからしばらくして着いたアルトはその光景を見て怒りで震えていた。

『なんだこいつ何もしないし、泣いてるだけでつまらないな』

『そうですね。こいつも的と思えばいい練習になるんじゃないですか』

ゲイルや子分達の笑い声が聞こえていた。

ベルは服も汚れていて泣いて立たされていた。

『ベル大丈夫か?怪我はないか?』

泣くばかりでベルは震えていた。そんなベルを抱きしめアルトはゲイルを睨みつけていた。そして瞳の色が再び蒼く変わり子供とは思えない低声で

『ゲイルお前を絶対許さない。お前達も全員許さない』

ゲイルが

『お前に何ができる?また目の色が変わっただけで全員相手にやれるわけないだろ』

『そうだ!目が変わっただけで怖くないぞ!』

ゲイルや子分達が言うが

『うるさい!ベルをいじめたお前達を許さない』

アルトとゲイルと子分達の戦いが始まった!





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