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ベテラン勇者のおつかい  作者: Luoi-z-iouR(涙州 硫黄)
風穴の光
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風穴の光 ⑤目覚めた野獣

「あ…あ……」

「ゆ…ゆるしえ…」

「……」

 女性の魔術師が数名倒れている。すべて一人の格闘家によって討伐されたのである。その格闘家の足元には人間だったであろう肉片が転がり、目障りだとばかりに踏みつけて捻り潰す。

「はぁ…はぁ……ふぅ……。あーーーーーーーーーーーーーーーーッ! 結構スッキリしたっ♡ 」

 観察室から脱走したシクロは一通り暴れると落ち着きを取り戻して満面の笑みで仁王立ちしていた。その後ろには暴れた跡が無残に残されており、男性魔術師の肉片が散らばり、返り血でシクロや施設のあちこちがペンキをぶちまけたように塗装されていた。あとから駆け付けた魔術師たちも木端微塵に消し飛んでいるが生き残って倒れている魔術師もいる。それは数人の女性魔術師である。ぴくぴくと身体を痙攣させながらあるものは死んだ顔を、あるものは幸せそうな顔を、あるものは泡を吹きながら気絶していたりと表情豊かである。

「あ…あ……」

「もうちょっと歯ごたえのある女の子じゃないとあたしの性欲は満たされないけれど、魔術師相手に蹂躙するのも悪くないわね、ご馳走様♡ 」

「あへぇ…♡ 」

 何かの液体に濡れている自分の指をペロリと舐めるシクロは倒れている女性魔術師に近づき、顔と自分の元へ近づけて耳元で何かを囁くと、その魔術師が流した涙やよだれをキスするように啜る。数人の女性魔術師は例外なく服を破かれて胸や尻を丸出しにして半裸または全裸になっている。全身から血液ではない何かの体液を漏らし、特に股間から何かの液体を激しく噴出した形跡がある女性魔術師も多く、シクロは一体何をしたのかは謎に包まれている。

「さて、久々に楽しいこともできたし、なんか一瞬で昇天させられるほど強くなったし、あたし最強じゃない? ぐふふふふふふふふふ♡ 昼くらいから記憶が無いけどまぁいっか! 」

 ある意味自分に素直に行動するシクロに対して魔術師たちは魔本と同時に与えてはいけない何かを与えてしまったようだ。

「シクロお前……うっすら予想はしてたけどさぁ……」

「あ、生きてたんだ腐れ勇者。あたしは今女の子たちの美しい姿を見て眼福なのよ。あんたがいるとその思い出が汚れるからどっか行ってくれない? 」

「既に汚れてるんだよバカ! お前は殺戮の天使か!? 男性魔術師がお子さまに見せられないくらい身体が消し飛んでるじゃねぇか!! 肉片や内臓が飛び散ったりとか血が壁面にベッタベタに塗られて最早R-18指定レベルだろうが!! 」

「どちらかというと殺戮の天使より女性限定の愛のキューピットかな」

「うるせぇよ!! もうどっちが悪者か分かんねぇよちきしょうが!! 」

 雷帝丸は呆れて物が言えない。それ以前にどこから雷帝丸が出てきたのかというと先ほどの牢屋である。シクロが床に倒れた男性魔術師に向けて撃ったであろうどこかで見た()が雷帝丸のいる牢屋にたまたま貫通して穴を開けたことで脱出できたのである。その証拠に穴の近くには上半身が消し飛んだ男性魔術師の下半身が転がっていて、股間が見るも無残に赤く染まっている。そして雷帝丸の顔には垂れてきた血液を拭った後が残っている。


「それより大丈夫なのか? 」

「なにが? 」

「お前の身体だよ! 魔本とやらをむりやりねじ込まれたり洗脳されたせいで暴走してたらしいんだよお前は!! 俺の息子たちだって握撃で殺したんだよ!!! 」

「あ、だからなんか一気に強くなったのね。女の子にもモテモテになったからまぁ大丈夫でしょ」

「普通に考えたら傷害罪と強姦罪と殺人罪で即逮捕だバカ野郎!! 俺のち〇こまで潰しやがって!! 」

「バカ野郎って何よ! あたしは花も恥じらう乙女よ!! 」

「やかましいわ! ち〇こ潰しておいて何が花も恥じらう乙女だ!? おっぱい大魔神じゃなくて性欲大魔神じゃねぇか! 」

 ぎゃあぎゃあと口論する雷帝丸とシクロだが雷帝丸は若干疲れが垣間見え、一方シクロは艶々として元気である。雷帝丸が殴られながらも続く言い争いつつもこの施設から脱出できないかとうろうろと進むしかこの二人に残された道はない。なんだかんだで雷帝丸はシクロと合流することができ、シクロも性欲全開であること以外はほぼいつも通りである。雷帝丸と自力で洗脳を解いたであろうシクロは迷路のような施設を手探りで進むが迷ったままである。それとは関係なく、雷帝丸の顔面は殴られて腫れている。

「どうする? このままだと迷ったままだ。多分上の階に行くのがいいんだろうけど階段っぽいものは見つからないし、研究者たちも出てこない。何か作戦かもしれないな」

「とりあえず男は虐殺、女は蹂躙、それができればあたしはいいわよ」

「ダメに決まってんだろ! なんでそんな物騒な発想になるんだよ!? 会話も道も進まねぇだろうが!! 」

「えー、もうめんどくさいから壊せばいいじゃない。ここは地下っぽいから天井をあちこちバカスカ壊してさっさと帰れるようにでもすれば? 」

「脳筋すぎだろ!? 」

 雷帝丸はがーっと怒るがシクロは相変わらず男には雑な態度である。いつの間にか顔面の腫れは引いていて、コントのようなやり取りをしていると目の前に見覚えのある少女と武装した集団がぞろぞろと現れた。アミー率いる特殊部隊だった。



シクロさんはとんでもない力を手に入れて自力で制御化に置いたらしいです。手に入れた力のせいで女尊男卑的な考え方が加速してしまい、作者は今後の冒険がとても心配です。しれっとモブも股間を潰された挙句に上半身を消し飛ばされているので……

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