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6.レベルアップと緑の精霊

美加は夫の昭博と平穏な日々を過ごしていたが、愛ちゃんによると斑は運動不足という。それならばと週末やってきたのが、祖父の居る山だった。

「お昼過ぎには帰ってくるのよ-」

そんな声など聞こえていないようで、夢中で獣道へ突入していった。

念話で話せるらしいから、まあいいか。


美加は夫の昭博と一緒に祖父の畑の草引きに勤しんでいた。もう9月の中旬だというのに、動けば玉のような汗が出てくる。誰にも邪魔されず思い思いに根を張った奴らは、びっくりするぐらいよく育つ。

こんな時に思うのだ。魔法でこの草なくなれ!と唱えたらなくならないかと。

そんな適任者って誰になるんだろう。

精霊とかになるのかな?


流石に白虎という非常識なものが身近に居るといっても、こっちに居るわけがないし、ここで魔法を行使できるとは思っていない。あの時私が出来るといわれたのは、浄化とか回復だったしね。

あれ?じゃあ、この汚れたズボン綺麗になっちゃう?

「おおっ!!」

「なにした」


昭博、何かするの前提で話すの、やめてくれませんかね。確かにしたけど。

それより、本当に綺麗になっちゃったよ。浄化って邪気を払うだけじゃなくて、洗浄もしてくれるんだね。畑仕事にはピッタリの魔法だ。汚れた洋服に野菜達も水を使うことなく綺麗になるんだから、農家の人が使えたら泣いて喜ぶね。

斑が帰ってきたらすぐに洗浄しないと。絶対にあの綺麗な毛を汚してくるに違いないのだから。

それにしても斑帰ってこないな-。愛ちゃんが付いているから大丈夫だと思うけど。


『斑-、どこにいるの?』

『ん?我は戦っておる』

『はぁ?あんたなにやってんの。そして何と戦ってるって?!』

『イノシシらしい。主はこれを捌けるか?』

『そんなもの、持って帰ってこないでよ。出来ないんだから』

『無念』


…戦ってたよ。白虎は戦いの神でもあるのだから、それがあるべき姿なのか。いつもダラダラしているのが家では当たり前だったから、忘れてた。

斑がちょっと遠く感じる。

いつか居なくなるんだよね。しんみりしていると突然声が聞こえた。


『ふーん、あんたが白虎様の主?』

「誰?」

『あたい?聞きたい?』

誰も居ない場所から声が聞こえて背筋が一瞬にして寒くなったが、斑のことを聞かれた時点で幽霊のたぐいでないことだけ確認出来て、ちょっとホッとした。

たたホッとしたけれど、相手の姿は相変わらず見えない。しかもちょっとツンデレ気味?

ここで逆らってもいいことはない気がする。素直に知りたいと答えた。その答えに満足したのか、どや顔した小さな小さな子供が現れた。妖精?精霊?羽根が付いてるよ。

可愛い!なにこのお人形みたいな子。めっちゃファンタジー!


「あたいは、緑を司る精霊。呼ばれたから来てあげたわ」

「じゃあ、この草をこの畑から除去するなんてこと」

「朝飯前に決まってるでしょ」

「凄いね!」

「でしょー」

「じゃあ、お願い」

「してあげてもいいけど、貰うもん貰わんと出来ん」

「何を上げたら良いの?」

「あんた、召喚魔法の基礎も知らんの?それでよく呼び出せたわね」


いえ、呼び出した覚えはないですけど。勝手に来たのでは?疑惑は残っているが、疲れる草抜きをやって貰えるなら、話に乗る方が良い。ここは話を合わせて。

「うん、だから教えて欲しい。何をあげればいい?」

「…よ」

「ん?」

「だから、……よ」

どうしよう。全く聞こえない。何かの呪文?それとも言語が違うのか。顔を真っ赤にしているし、怒らせたくないからそれらしき何か考えないと。


やっぱり、わからない。愛ちゃんに今度手引き書作って貰おうかな。

「ねえ、名前教えて」

「…ないわよ」

「ないと不便ね。じゃあ、カレン。可愛いって意味よ。どう?」

「それで、いいわ。カレンね…」

先ほどよりも一回り大きくなったカレンは、とても不思議なメロディーを奏でた。優しくでも力強い何かが畑にキラキラと舞い降りた。

キラキラが畑に溶け込んだとき、雑草は消えそこにあった野菜は艶やかに生き生きとしていた。魔法って凄すぎる!!


「おい!これどうなってるんだ」

わけが分からない昭博は固まっていたが、流石白虎も受け入れ魔法に反応していただけある。声が弾んでいる。知らなかったよ。実は中二病を煩っていたなんて。

さて、今日の畑仕事終わったみたい。

「あ、えーとね。精霊さんが遊びに来てやってくれた」

「おおっ!!なんで俺には見えないんだ―――――ッ」


叫んでいる昭博は放置して、なんかステータス確認しろって頭に鳴り響いたから見てみる。


名  真鍋 美加(27歳)

職業 会社員&テイマー・サモナー

レベル    7

HP    131

MP   31300

運     250

従魔   斑(白虎)

契約   カレン(緑精霊)

サポ   愛(花嫁修行中)

スキル  浄化・結界・回復・修復・精霊魔法(緑)・召喚魔法

称号   スフィアの敬愛・財運上昇中(宝くじ発表まで後1日)


なんか、増えてる?サモナーって。

「じゃ、あたし帰るね。また近々呼び出してね」

あ、そういうこと。それに言葉遣いまで変わってる。先ほどまでは仮の姿ってことかな?

「ん、また宜しくね。カレン」

とても可愛い笑顔と共に、空気に解けるようにいなくなった。

帰るの早すぎない?さみしー。


それに、なんかコメントみたいなの何?宝くじ…。

何故か宝くじ売り場の前から離れられなかったあの日、もしかしなくても斑が何かしたの?

なんか疲れた。

斑が帰ってきたら、問い詰めてみないと。



読んで下さってる方がどれだけいるのか分からないのですが、一応報告。

ノープランで始めて、アクセスが増えた為に調子に乗って書いていたのですが、流石に疲れました。

ストックもないし、ここの更新は暫く時間かかりそうです。


読んで頂き、ありがとうございました。

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