表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
94/318

あなたは太陽の様で6


 それから適当にオタ話を繰り広げて帰宅。


 当然夕餉を共にするため夏美も同行。


 玄関を開錠する。


 電子キーも発達した昨今ではあるけど量コンの台頭によって廃れた昨今でもある。


 結局フィジカルに回帰するのは必然と云える。


 うちも例に漏れず物理キーで施錠している。


 で、再度言うけど開錠。


「ただいま~」


 と誰にでも無く声を発する僕に、


「お帰り雉ちゃん」


 ルンとした声が迎えてくれた。


 ブラックセミロングツインテールの美少女だ。


 ちなみに来ている服装はベビードール。


「御飯にする? お風呂にする? それともわ・た・し?」


「…………」


 無言で僕は投影機をオフにする。


「ああ! 何するの!」


 こっちのセリフだ。


「春雉……量子ちゃんにいつもあんなことを……」


「誤解です」


 それっぱかりは否定せざるを得ない。


「でも……」


 難しい顔をしているところ悪いけど無粋ですよ?


「秋子ちゃんも春雉好き好きって感じだけど量子ちゃんもですね……」


 まぁ変人にモテるのは否定しないけどね。


 秋子にしろ量子にしろ色々とわけありだ。


 面白くないからは口にはしないけど。


「雉ちゃん!」


「却下」


「何で!」


「自身を省みなさい」


「ケチ!」


 そう云う問題ですか大日本量子さん。


「秋子。お茶頂戴。夕食は後追いでいいから」


「うん。じゃあ準備するね」


 秋子は靴を脱いで勝手知ったるとキッチンに消えていった。


「じゃ、歓迎するよ夏美」


 僕は夏美をリビングに案内する。


 それから秋子のふるまってくれた茶を飲みながら投影機でアニメを見る。


 夏美お勧めのね。


「雉ちゃん! 投影機オンにして!」


 ボイスオンリーで非難してくる量子だけど、


「してるよ」


 投影機でアニメを見てるんだからしてないわけがない。


「私の投影を許可して!」


「まともな服装になったらね」


「瀬野三の制服!」


「あいあい」


 そして許可を出す。


「雉ちゃん!」


 僕に抱き付いてくる。


 立体映像故に何も感じないけど。


 アシストの類を使えばまた話は別だけど今は関係ないだろう。


「モテモテですね」


 夏美が苦笑する。


「因果な渡世です」


 肩をすくめる。


「秋子ちゃ~ん」


 量子はキッチンで夕餉の準備をしている秋子の方へと向かっていった。


「おや、量子ちゃん……」


「今日の御飯は?」


「お好み焼きですが」


「私の分も!」


 図々しい奴め。


 まぁ顧みれば、


「どの口が言うんだ」


 って話だけど。


「秋子ちゃんは春雉のメイドさんみたいだね」


「否定はしない」


 都合よく利用しているとも言える。


 お茶を飲んで閑話休題。


「人殺しには慣れた?」


「?」


「オドで人間型の敵キャラの殺戮には慣れたかなって……」


「うん。まぁ」


 もとよりオドはそんなゲームなんだけど。


「ローマエリアはやっぱり……」


「まぁファーストエリアは信者が雑魚キャラだね」


「問題にならないの?」


「それが日本の業だよね」


 節操がないとも言う。


 茶を一口。


 投影機にてクエストフィールドを映し出す。


 無論見ているアニメと並行して。


 この程度は簡単だ。


「こういうルートを辿るんだけど……」


「ふんふん」


 僕の説明に夏美は情報を蓄積させる。


 攻略情報はあればあるほどありがたい。


 そんなこんなでアニメを見ながらローマエリアの考察をしていると、


「雉ちゃん。夏美ちゃん。夕食を始めるよ?」


 そんな秋子の声。


 ホットプレートがダイニングテーブルに置かれていた。


「どうも」


「どうもです」


 そしてオドの話に花を咲かせながら僕らは夕餉を楽しんだ。


 結論として秋子のお好み焼きは美味しかった。


 御馳走様。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ