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オーバードライブオンライン  作者: 揚羽常時
『OverDriveOnlineAnother』Episode2:フォーリンカオスラブ
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三つの心と一つの想い6


 とりあえず一次会は終わった。


 無事会費分は飲み干して、ほろ酔いの心地……ある意味で大人が酒を呑むのは世情の悲しみを飲み干すためだ。


 無念。


「凜ちゃん。二次会行こ?」


「却下」


 ランドアークを止める。


「帰っちゃうの?」


「お姫様が待ってるんでね。御機嫌の伺いも一種の仕事」


 要するに、なんだかんだ言っても嫌いになれないって事なんだろうけど……そうでなくともケイオスは話が合う。


「むぅ」


「また付き合うから今日はコレで」


 そして家に帰る。


 夜もしばし。


 夜は地上の星が輝く時間。


 優雅に惹かれてランドアークを下りる。


 そういえば……結局、ケイオスと七糸とは不覚にもキスしたけど、みゃっことはしてないなぁ。


 ある種の救い様のある人間関係だ。


 後はみゃっこが男を作れば言うことは無い。


 ま、こっちにしわ寄せが来る分には迷惑だけど。


「口に出来ないもどかしさ」


 ぼんやりと月の下で、そう呟く。


 それから部屋に帰って鍵を開ける。


「たでーまー」


 中に入るとケイオスが突撃……抱きついてきた。


 ちなみに全裸。


「風呂上がり?」


「自家発電上がりです」


 ……………………それもどうよ。


 そういえば「エロゲする」って言ってたね。


「お帰りだよ凜ちゃん」


 大日本量子ちゃんも出迎えてくれた。


 こっちもこっちで大物だ。


 国家プロジェクトの所産で在り、なお電子犯罪の取り締まりの究極。


「仕事無いの?」


 この時間なら不思議でも無いけど。


「ケイオス以外に友達は居ないの?」


「いる!」


「そっちとは?」


「ちゃんと優先的に構ってる!」


「好きな人は?」


「いる!」


「アイドルなのに?」


「そのためのパーフェクトコピーです故!」


「何ソレ?」


 ――完全再現パーフェクトコピー


「国家機密!」


 おいコラ。


 そんな重大事を耳に入れないで欲しい。


 知らんでもいいことを知って不幸になる人間も居るのだ。


「大丈夫」


「何を以て?」


「ケイオスが守ってくれるよ」


「そうなの?」


「です。僕の出来る範囲でなら。少なくとも先生に降る不幸は、こっちでシャットアウトしますから」


「ありがとね」


「一緒にお風呂に入りましょう」


 …………いや、いいけどさ。


 ――中略。


 チャプンと湯船に肩まで浸かる。


 その体に重ねる様に寄り添うケイオス。


 金髪はしなびて赤眼は艶っぽく光っている。


 魔眼に例えられる淫靡さだ。


「先生は別の女性とキスした」


七糸ななしね」


「七糸……」


 七糸……とまたポツリと呟く。


「浮気」


「ごめんなさい」


「許します」


「ありがと」


 ケイオスの裸体をギュッと抱きしめる。


「それにしてもこの風呂は狭いね」


 二人でいっぱいいっぱいだ。


「改築しましょうか?」


「賃貸の部屋を?」


「僕なら敵います」


「それもどうだか」


 抱きしめた腕。


 その先の手をケイオスのお尻へ。


 もみもみ。


「あん」


 悶えるケイオスだった。


「先生?」


「あいあい?」


「発情しました?」


「別に」


 サクリと述べる。


 事実その通りではある。


 本当にその気なら……既に凌辱している。


 尻を揉んだのは一種のセクハラだ。


 いわゆる文明的行為である。


 そう云うと、


「では僕はパイオツを」


 もみもみ。


 …………くすぐったい。


 これでケイオスがイケメンならなぁ……パイオツを揉まれる意義も有るというモノだけど、無念ながらケイオスは学園の生徒だ。


「凜先生」


「何でしょう?」


「エッチしましょう」


「却下」


「何ゆえ?」


 こっちの質問だ。


 ケイオスの突拍子の無さも案外慣れたりもするんだけど。


「ていうかいつまで胸揉んでるの」


「文明の所産です」


「人間としては正しい行為ではあれども」


 女性の胸には夢と希望が詰まっている。


 ――そう云う問題でもないような?


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