表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オーバードライブオンライン  作者: 揚羽常時
『OverDriveOnlineAnother』Episode2:フォーリンカオスラブ
277/318

三つの心と一つの想い4


「ども」


 会釈。


「須磨先生」


「お疲れ~」


「こっちこっち」


 妃ノ守女学園の教諭による飲み会だ。


 駅前の焼き鳥屋。


 とりあえず開いてる席に座ると、


「ほい」


 と同僚がメニューを渡してくる。


「すんません」


 受け取って見分。


「生とたこわさ……それから適当に串物」


「何本でしょう?」


「とりあえず三本」


 店員に伝えて、座に落ち着く。


 真っ先にビールが来たのでとりあえず乾杯。


「ねえねえ」


 同僚が好奇心蘭々で聞いてくる。


「須磨先生ってモテるの?」


「んにゃ?」


 グイとビールを飲む。


「なんかプリンセスたちと距離近くな~い?」


「生徒に慕われるのも給料の内だから」


 というか勉強だけなら学校に行かずとも出来る。


 とりあえず論文のデータを起こす。


 視界モニタにインタフェースを展開して執筆開始。


 指がカタカタと打鍵する。


 とはいえソレは、


「私の視界では」


 で、あって他人には意味不明な行為だ。


 ビールを飲みながら論文を綴る。


「何してんの~?」


「アルバイト」


「副職禁止じゃなかったっけ?」


「正式な契約のソレじゃ無いから」


「イメージパネル弄ってたり?」


「正解」


 打鍵しながら酒を飲み、ついでに同僚とも会話する。


「凜ちゃ~ん」


 この声はみゃっこだ。


「何でしょう?」


「お見合いしよ?」


「誰と誰が?」


「私と凜ちゃん」


 高らかと言われる。


 当人はクースーをカパカパ飲んでいる。


 参加費は割り勘だから高い物を飲んだ者勝ちではある。


「みゃっこは本当に須磨先生が好きですね」


 色々とからかわれた。


 同僚の間では今更だ。


 みゃっこはよく私に構いたがるからね。


「親がうるさいのよ~」


「結婚しろって?」


「そう! エスパー?」


「何度も聞かされた」


「行き遅れだよ」


「みゃっこなら選ぶ側じゃ無いの?」


 身内贔屓を差し引いても、みゃっこは綺麗だ。


 大人の女性とはこのことだろう。


 私のようなモブ眼鏡にかかずらう必要も本来はない。


「とりあえず飲も!」


「飲んでます」


 ビールをグイ。


 ピコンと音がした。


 ボイスチャットだ。


 相手はみゃっこ。


 とりあえず許可を出す。


「何か?」


「結局六菱さんとはどうなの?」


「特に何も」


「キスしてた」


「坊やだからね」


「ブルーハートさんとは?」


「坊やだからね」


「教育委員に報告して良い?」


「別に構わないけど……」


「むぅ」


 不満そうだ。


「ブルーハート財閥と六菱工業を敵に回さんでもとは思うね」


「私もする!」


「却下」


「ロリコン?」


「イケメンが好きでして」


 オドでは結婚しています。


「プリンセスも元プリンセスも可愛いものねっ」


「そこで拗ねられてもなぁ」


「キスしたら許してあげる」


「なら毒リンゴを食べなされ」


「わかった」


 わかられちゃったらしい。


「へい。串三本」


「ついでに焼酎。ロックで」


 空のジョッキを店員さんに押し付けた。


「あーざーっす」


 気持ちよく答えて店員さんは背中を見せた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ