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オーバードライブオンライン  作者: 揚羽常時
『OverDriveOnlineAnother』Episode2:フォーリンカオスラブ
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三つの心と一つの想い1


「…………」


「…………」


「…………」


 三すくみ。


 私は、淡々と、担々麺を食べる……シャレじゃないですよ念のため。


 ケイオス=ブルーハート。


 みゃっこ。


 六菱七糸むつびしななし


 このお三方が牽制で、空気に切れ味を足す。


 三者三様に、私を想っているらしい。


 みゃっこのは、ジョークと信じたいけど。


「凜ちゃん?」


 そのみゃっこの言。


「生徒に手を出したの?」


「まぁそうなるよね」


 麺をたぐる。


「犯罪よ?」


「知ってるわよ」


 それがどうした。


 銀河最強の言葉だ。


「で、警察に突き出すの?」


 試す様に問うと、


「そうだと言ったら?」


 問いで返された。


「ま、別にいいんだけど」


 麺をたぐる。


「私にもキスして」


「ジョークよね?」


「…………」


 目が据わっていた。


 本気?


「職場恋愛はなぁ」


 面倒くさい。


「結局」


 と、次に口を開いたのは、ケイオス。


「凜先生の浮気ですか?」


 ケイオスを本命と自認したつもりも……ぶっちゃけてしまえば然程も無いものだけど。


 言ったら刺されそうなので、


「沈黙は金」


 と自重する。


「凜先生?」


「はいはい?」


「十把一絡げと恋愛してもしょうがないでしょう?」


 その爆弾発言は、何とかならないだろうか。


「一絡げはそっち」


「全く以て」


 みゃっこと七糸が、反論する。


「ていうか誰ですあなた方?」


 まーそーなるよねー。


 基本的に、他人を覚える能力が、欠落しているのだ。


 ケイオスは。


 何故、私だけはハッキリと認識できるかは聞いていないけど、


「愛故に」


 と、云われても、全く不自然じゃ無い。


 倫理的には問題だけど。


 一応同じ大学の出だ。


 後輩には当たるけど。


 記憶には幾つか種類がある。


 その内の、能動記憶と印象記憶に、脆弱性が見られるらしい。


 あくまで主観だけど。


「忘れたの?」


「不名誉です」


 そんな、みゃっこと七糸に、


「凜先生以外は比較的どうでもいいので」


「……………………」


 挑発にしても、尖りすぎである。


 頭痛を覚える。


 担々麺をアグリ。


「とにかく……ええと……」


 名前を思い出そうとして苦慮し、


「庶民二人」


 諦めたらしい。


「凜先生は僕の嫁ですから、手出し無用に願います」


 その結論もどうよ?


「凜ちゃんは私の!」


「須磨先生は私が幸せにします」


 これで三人が男だったらなぁ……。


 何故女性に好かれる?


 環境か?


 感性か?


 宿業か?


 勉強か?


 どれでもあろうし、どれでもないだろう。


 とりあえずノーコメントを貫く。


「凜先生」


「凜ちゃん」


「須磨先生」


 言いたいことは分かる。


 が、無視。


「「「どうにかしてください」」」


 まずは、あなた方の恋愛観を、調整したいんですけど……どうか?


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