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オーバードライブオンライン  作者: 揚羽常時
『OverDriveOnlineAnother』Episode2:フォーリンカオスラブ
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百億円の恋4


 とりあえず見た端から斬り殺す。


 完全に行動は辻斬り。


 犯罪です。


 現実ならね。


 ゲーム内なので悪しからず。


「凜ちゃん」


 みゃっこが古書館に顔を出した。


 イメージキーを打ちながら、


「何でしょう?」


 と答える。


「昼休み。昼食とろう?」


「もう少し待って。キリが良い所まで」


 インタフェースを指で操作してマリンで大虐殺。


 当然傍らには混沌。


 二人揃ってクエストを終えると、


「じゃ、この後用がありますので」


 と混沌がログアウトした。


 ちょうどいい。


 私もまたログアウト。


 それからイメージコンソールを収納して、


「ふう」


 一息。


「職務中にゲームしちゃ駄目だよ?」


「給料分の仕事はしてるから」


 ホールドアップ。


「とりあえずはまぁ御飯だね」


 そんなわけでそんなこつ。


 二人で図書館から出て食堂に向かう。


「ところで聞いた?」


「何を?」


「こんな時機に転校生」


「あー……」


 ケイオスね。


「講義で見たけどすっごい美少女だったよ」


「へえ」


 まぁそうだろう。


 中々金の掛かった仕様だ。


 頭のイカレ具合も世界財閥級。


「六菱さんより可愛いってさ」


「まぁ確かに比べればそうなのかもしれないけど……」


 なんだかなぁ。


 そんなわけで食堂に向かっていると、


「ケイオスお姉様!」


「ケイオスちゃん!」


「ケイオス様!」


 多量の取り巻きを連れたケイオスが視界に入った。


 一年相手にお姉様もなかろうけど、崇拝したい気持ちは分からないじゃない。


「大人気だねぇ……」


 みゃっこは淡々と微笑ましそうだ。


「まぁあれだけ可愛ければ」


 苦笑する私。


 チラと黒と赤の視線が交錯する。


 同時にケイオスの相好が崩れた。


 いわゆる破顔。


 常咲きのひまわり。


 そう表現できるだろう。


「凜先生!」


 私の名を呼びながらステテテーと子犬のように小走りで近寄ってくる。


 結果、


「先生!」


 ジャンピングハグ。


 受け止める私。


「えへへぇ」


 ケイオスは私の胸の中でワンコのように甘えた。


「こら」


 首根っこを掴んだのはみゃっこ。


「私の凜ちゃんに無粋だよ」


 みゃっこの物に為った覚えもないけど。


「うーにゃー!」


 感動詞で叫ぶ。


「僕と凜先生の邪魔をしないでください」


「知り合い?」


 みゃっこはこっちに視線を振った。


「朝礼の後に紹介されてね」


 肩をすくめる。


「凜先生。御飯を食べましょう。一緒に」


「いいですけどね」


「いいの?」


 何故にみゃっこが疑問系よ?


「逆らうと怖いし」


「そなの?」


「ブルーハートって聞いたことない?」


「全然」


「世界財閥の一角。人一人殺して免責に出来る程度には強力な発言力を持ってるの」


「日本でも?」


「というか基本的に円基軸は存在するけど、あくまでエネルギー産業で有利なだけであって……」


 コホン。


 咳払い。


「根本的な軍事力においては世界財閥の方が上行ってるしね」


 国力に直結するのは概ね四つ。


 武力。


 エネルギー。


 穀物。


 教養。


 日本が未だ大国であるのは偏に第一種永久機関の発明管理に終始する。


 教養についても指折りではあろう。


 けども武力という点においてはあまり発言力はない。


「その発言力をケイオスが持っている」


 と、そゆこと。


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