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オーバードライブオンライン  作者: 揚羽常時
『OverDriveOnlineAnother』Episode2:フォーリンカオスラブ
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黎明の少し前6


 ピコピコ。


 ゲームをする。


 オドだ。


 混沌はログインしていない。


 最近はそんなことが多い。


 まぁリアルが忙しいのだろう。


 私一人でも問題は無いっちゃ無いんだけど。


 とりあえずクエストをクリアして、


「はふ」


 と吐息。


 コーヒーを飲んでログアウト。


 丁度良く、


「凜ちゃん」


 と声が掛かった。


 無論同僚。


 みゃっこだ。


「お昼にしよっ!」


「だぁね」


 視界モニタで時間を確認。


 とりあえずアーティフィシャルインテリジェンスに作業を移して私はみゃっこと学食に行く。


 乙女様々。


 中にはみゃっこに情熱的な視線を送る輩も。


 みゃっこは気づいていないみたいだけど。


「今日は何にする?」


 みゃっこが尋ねてきた。


「オムライス」


 子どもっぽかっただろうか?


 が、ここのオムライスは美味しい。


 半熟卵が良い感じ。


「じゃあ私もソレにしよっかな」


 みゃっこは天真爛漫にそう云った。


「みゃっこは可愛いね」


 苦笑する。


「ふえ……?」


 ポカンとし、


「ふややっ!」


 赤面するみゃっこ。


「あのう……」


 何でっしゃろ?


「それって……?」


「言葉通り」


「?」


「みゃっこが懐いた猫みたいって事」


「…………」


 半眼で睨まれた。


「何か?」


「何でも無いっ」


 なら宜しい。


 私は食券を手にカウンターに並ぶ。


 オムライスを受け取ってテーブルへ。


 当然みゃっこ付き。


「凜ちゃんは結婚とかしないの?」


「してますが」


「そうなの?」


「ネトゲでね」


「あう」


 カクンと首を傾けるみゃっこ。


「リアルで」


「今のところ私にそんな権利無いし」


「権利?」


「そ」


 オムライスをパクリ。


 うむ。


 美味しい。


「権利って?」


「私は人に好きになって貰う資格がない」


「私は凜ちゃん好きだよ?」


「光栄です」


 それだけ。


「駄目なの?」


 何が?


「凜ちゃんを好きじゃ駄目なの?」


「まぁ偏に」


 オムライスをパクリ。


「何で?」


「私は人に好かれる努力をしてないから」


「?」


 ってなるよね。


「みゃっこみたいに飾ってないし化粧もしていない」


「地が可愛いよ?」


「恐悦至極」


 はむはむ。


「けれど人に好かれる努力を怠っているのは自明の理」


「むぅ」


「結果」


 私は結論づける。


「人に好かれる権利を有していない」


 先述したけどね。


「凜ちゃん可愛いのに……」


「まぁ女の言う可愛いは当てにならないし」


「可愛いよ?」


「そういうみゃっこもね」


「えへへぇ」


 褒めるとデレるみゃっこだった。


「…………」


 オムライスをはぐり。


 いいんだけどさ。


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