表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オーバードライブオンライン  作者: 揚羽常時
『OverDriveOnlineAnother』Episode2:フォーリンカオスラブ
241/318

黎明の少し前1


 ホケーッとする。


 場所は秋葉原。


 ある種聖地だ。


 だいたいここには良く来る。


 基本的にオタクであるため。


 赤い髪と赤い瞳の美少女。


 オドのマリンのアバターだ。


 別に新規に作るに苦にもならないんだけど、


「まぁいいか」


 程度で流用。


 で、アバターである必然、仮想現実です。


 セカンドアース。


「二つ目の地球」


 の訳の通り、電子世界に構築された疑似地球。


 自分の足で向かうのは面倒であるためセカンドアースで買い物をする。


 オタクショップで同人誌をパラパラと試し読み。


 むぅ。


 抜ける。


 エロは偉大だ。


 そんなこんなで同人誌をデータで購入。


 それからメイド喫茶で一服。


「お帰りなさいませお嬢様」


 メイドさんが丁寧にお辞儀してくれる。


 先導されて席へ。


 とりあえず紅茶を頼んで同人誌を視界モニタに映す。


「うーん」


 デリシャス。


 視線でドラッグしながら読んでいると、


「お待たせいたしました」


 メイドさんが紅茶を差し出してくる。


 データと分かっていても紅茶は香しい。


 すっと飲む。


 美味しかった。


 とはいえデータで構築する飲食にマズい物は出てこないけれど。


 意図されているのは別の話として。


「この後はどうするかな?」


 少し悩む。


 暇潰しの手段は読書かゲームだ。


 後はインタフェースの開発くらい。


 そんなことを思っていると、


「ピコン」


 と電子音。


 別に鳴らさなくても良いんだけど、


「能動的認識も面倒」


 ということで私は電子音を採用している。


 メールだった。


 私の通っていた大学から。


 内容はさほど変わらない。


 プログラム開発の依頼だ。


 別に私に頼む必要もない気はする。


「人工知能に任せれば?」


 とは思うけど、


「へぇへ」


 と受諾。


 相手方としても、


「須磨を手放したくない」


 程度は思っているのだろう。


 然程の人物でもないのですけど。


 イメージコンソールを呼び出して展開。


 あくまで私の視界内でね。


 電子紅茶を飲みながらカタカタ。


 指を高速で打鍵する。


 プログラム関係の仕事は……まぁアルバイトだ。


 金銭取引も発生している。


 結構な額を貰ってもいる。


 チリンと呼び鈴を鳴らす。


「ご注文伺いますお嬢様」


 メイドさんが立った。


 私は視界モニタのコンソールから目を離さず、


「紅茶のお代わり」


 と頼む。


 傍目には空中を睨んで指をワキワキ動かす不審人物だが、メイドさんは特に文句も言わない。


 人工知能としての素っ気なさか。


 あるいはどうでもいいのか。


 おそらく後者だろうけど。


 紅茶を飲みながらプログラム構築。


 作業を終えて返信。


 一息つく。


 紅茶を一口。


 報酬として結構な額を貰ったけど、あんまり使わないんだよね~。


 趣味以外には。


 オタク趣味も実はそんなに金が掛からない。


 アニメや漫画の類も実物は買わずデータで済ませるため良心的なお値段。


 オドもプレイはしてるけど、こっちにおいては一銭も発生しない。


 基本的に若者向けのコンテンツであるため、広告費が全てだ。


 ネトオク形式でレアアイテムの授受も有り得るし、それで生活しているプレイヤーも居はするけど、まぁ私はあまり気にしない。


 装備付いては自前で不満が無い。


 スーパーレアで固めている。


 ラックは上げていないため、あまりレアアイテムには縁が無いのだけど、プレイ時間とレアアイテムドロップ率は正比例するのだ。


「数打ちゃ当たる」


 とも言う。


 紅茶を飲んで、


「ほ」


 と吐息をつく私だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ