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オーバードライブオンライン  作者: 揚羽常時
『OverDriveOnlineAnother』Episode2:フォーリンカオスラブ
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女学園の先生は6


「凜ちゃん」


 古書館にみゃっこが現われた。


 視界モニタで時間を見る。


 昼休みだ。


「御飯食べよ?」


「まぁいいんですけどね」


 とりあえずロボットに管理権限を移して古書館を出る。


 学園の食堂に顔を出す。


「あ、みゃっこ先生」


 一人の女生徒が声を掛けてきた。


 六菱さんだ。


 黒髪をポニーテールにしている大和撫子。


 学園に於けるプリンセスの一人。


 一年生のソレである。


 要するに超美少女。


「どうです? 昼食を一緒しませんか?」


「凜ちゃんが良いなら」


「須磨先生?」


「構わないけどね」


 サックリ。


「光栄です」


 六菱さんは破顔した。


 可愛らしいご尊顔だ。


 ところで食堂は無料だ。


 正確には学費に含まれている。


 結果財布と相談することも無く好きなメニューが選べる。


 今日はポトフを頼んでみる。


 各々注文し、席に座って昼食開始。


「みゃっこ先生と須磨先生は仲良しですね」


 六菱さんがからかう様に言ってきた。


「まぁ色々とね」


 ぶっちゃけ、


「みゃっこの酒に付き合えるのが私ぐらいのもの」


 と言うだけなんだけど。


「凜ちゃんが可愛くて」


 チョップ。


「ぅあいたっ」


 頭を押さえるみゃっこ。


「何するの?」


「生徒の前で不謹慎」


「可愛いって言っただけじゃん」


「此処では洒落にならんから」


 乙女の園だ。


 教師も女性しかいない。


 結果として同僚は行き遅れているわけで。


 まぁそれは私も何だけど、こちとらに結婚願望も無いためとりあえずは論じない。


「公序良俗に正しくいきましょう」


「凜ちゃん可愛いよ?」


 こんなモブ眼鏡を捕まえて何事だ。


「みゃっこの方が可愛い」


「いやん」


 クネクネ。


 身悶えているらしい。


「本当に仲が良いですね」


 六菱さんは苦笑した。


「六菱さんも可愛いわよね」


 何せ学園のプリンセスの一角だ。


「いえ、私など……」


「謙遜謙遜」


 くっくと笑う。


「まぁデザイナーチルドレンですから自慢になりませんよ」


 負い目を持つことでも無いけどなぁ。


 文武両道。


 眉目秀麗。


 憧れを一身に集めるアイドルだ。


「実際にモテているでしょう?」


「蓼食う虫もと云う奴です」


 この際謙遜は皮肉なんだけどね。


 ポトフを食べる。


「凜ちゃんはよく古書館の司書になれるね」


「一番楽なポジションだから」


 管理と云う名で執務室に引っ込んでいれば良いだけだ。


「あの……先生は……」


 むず痒そうに六菱さん。


 ポニーテールが揺れる。


「どうかした?」


「古書館の不正利用についてはどう思ってるんですか?」


 不正利用……ね。


「特に」


 他に言葉も無い。


「寛容ですね……」


「少し違うけど……」


「凜ちゃんは利用しないの?」


 誰とよ?


「…………」


 半眼でみゃっこを睨む。


「冗談だって」


 苦笑された。


「色々と大変そうですね」


 六菱さんは苦笑した。


「ま、勉強だけが学生じゃないから」


「素晴らしいと思います」


 感銘を受けたような六菱さんだった。


「真剣に古書館を利用しているのは何人か?」


 言葉にせねども考え得る命題だ。


 とはいえ青春の才気煥発に換気口の一つも必要だろう。


 見て見ぬ振りも給料の内と言うことで。


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