勇者な俺のパーティメンバーは全てオッサン
閃いたのでそのまま乗りで書きました。
拙い文章ですが、少しでも楽しんで下さったら幸いです。
なぁ、皆は異世界召喚って信じるか?
俺か? 俺は正にその異世界召喚を体験をしてしまったので、もちろん信じる。
俺の名は魚間 勇太。つい1年ほど前まで地球の日本という国の高校2年生だった者だ。
その日俺は古典の補習授業のため、通っている高校に向かっている最中だった。
古典は科目の中で1番苦手であり、あのミミズがのたくった様な字を見ていると、眠くなるのだ。
そんな苦手な古典で赤点をとってしまい、夏休みを返上して補習を受ける事になっていた。 せっかくの夏休みなのに苦手な古典の補習で、気分が滅入ってた俺の足は中々思うように前へ進まなかった。
のろのろと牛歩の歩で進む俺の目に前の空間に、人間の頭位の大きさの穴がぽっかりと開いているのに気づいた。
うん、そりゃあ男だからな?その穴に自分の頭が入るか確かめてみたくなった。
えっ?何でそんな怪しい穴に頭を突っ込んでみる気になったのかって?
ほら、男って奴は本能的に穴があったら入れてみたくなるんだよ!! ははっ!本能ってやつさ………しょうがないだろ?
まぁ…その、そんな軽いノリで頭を突っ込んだら、そのままズルズルと穴に引き込まれた。 引き込まれた先に居たのが超絶美形でナイスバディーの異世界の王女様で、そんな美女に「勇者様…お願いです!そろそろ魔王が復活するそうなので、倒してくださいませ!!」なんて泣きつかれたら、俺程度の男はイチコロだよ。
やりたくも無い剣の修行に明け暮れたり、したくもない勉強も王女様のために頑張ったさ!しかもこの世界の文字は俺の苦手な古典の文字に似ていて、解読するのに死ぬほど苦労させられた。
ああ、そうだ!そうだともっ!王女様の色香の虜になって、彼女に良いとこを見せたくて、勇者としての修行のノルマを死に物狂いでこなしまくってやったさ!
そして何と俺は1年で勇者としての技や魔法や知識などを全て修得した。俺って実は凄くね?
――――――――――そして魔王を倒すメンバーを決める大切な日に、俺はよりにもよって酷い風邪を引いた。
どうやら1年間の過酷な修行に元々日本人の俺の身体は、既にボロボロだったらしい。復活する魔王を倒す為の旅すらしていないのに……だ。
結局俺は1週間も寝込んでしまい、回復した頃には既に俺のパーティーメンバーは国王様に勝手に決められていた。
俺のパーティーメンバーは俺を含めて6人だということだ。そして今日は王様に選ばれたメンバーとの初顔合わせの日だ。
ああっ…どんな女の子が居るんだろうか?
ツンデレの魔法使いとかネコミミの盗賊とかエルフの弓使いとかぁ?
うっひょう!妄想が膨らみますなぁ。ヤル気満々~!ワクワクとドキドキで胸と下半身が暴走しそうだぜ。
さてと!先ずは1人目のパーティーメンバーを呼んでみますか。
「1人目の人、どうぞっ!!」
俺の言葉で部屋の扉が開かれる。
入ってきたのは……………筋骨粒々な歴戦の猛者みたいな外見のオッサンだった。
あっ…ああ、まあね?そりゃあオッサンも居るよね?戦闘経験も豊富そうだし、うん……良いんじゃないかな?流石に俺以外のメンバーが、全員女の子っていうのはラノベやゲームの世界だけですよね………。現実はしょっぱいもんだ。
「失礼するっ!某戦士のバンナ・ダムですぞ!勇者殿の道中の安全を某が命を掛けてお守りいたしましょうぞ!しからば宜しくお願い致しますぞ勇者殿!」
がしいっ!
バンナさんの逞しい腕で、力一杯肩を掴まれた。い…痛ててっ!ええい、暑苦しいっ!放せっ!
俺はバンナさんに掴まれていた肩を、無理矢理引き離した。すると、バンナさんは若干寂しそうな表情をしてうつむいたが、見なかった事にして俺は次のパーティーメンバーを呼んだ。
「2人目の人、どうぞ!!」
ゆっくり控えめに扉が開く。
入ってきたのは……………筋骨粒々な歴戦の猛者みたいな外見のオッサンだった。
えっ?あれっ?デジャヴ?さっきも同じオッサンが入ってきたよ?どゆこと?
「失礼致します。わたくし魔法使いのレゾナ・ダムで御座います。わたくしの魔法で勇者様に歯向かう者共は全て滅ぼしてご覧にいれます。うふふ…以後よしなに……」
ダ…ダムですと?えっ?さっきの戦士の人の名前もダムだった様な……?
つか、何か恐ろしいことをサラリと、言ってなかったか?恐い……物凄く恐いぞ。
ピタリ……。
そしてレゾナさんが何故か俺の背後にぴったりと張り付いて来る。その行為に俺の身体はガタガタ震える。悪寒が止まらない。違う意味でも凄く怖いぞ。
俺は本能的に危機を察知して前方にジャンプをし、レゾナさんから一定の距離を取った。
「チッ」
レゾナさんから小さく舌打ちが聞こえた気がしたが、恐ろしくて後ろは振り向けない。ガタガタブルブル。
つっ…次こそは…次こそはきっと可愛い女の子か、綺麗な美女があの扉を開けて俺の目の前に現れるに違いない!うん、そうに決まってる!
「3人目の人、ど…どうぞ!?」
扉は普通に開けられた。
入って来たのは……………筋骨粒々な歴戦の猛者みたいな外見のオッサンだった。
はあっ…またこのパターンですか……。ふぅ……。
「どうもこんにちは。僕は弓使いのイルマ・ダムだよ?因みに僕は音楽も奏でられるんだ!だから魔王を倒しに行く旅は愉快で楽しい旅にしようと思うからヨロシクね!」
こいつも安定のダム氏だな。俺はそんな安定は要らんし、求めてもないがな。
イルマさんはニコッと微笑みながら、愉快で楽しい旅にしようとか言っているが、既に現時点で俺は不愉快度MAXなんだがな?
イルマさんの微笑みは、申し訳無いが狂暴な殺人犯を彷彿とさせる気持ちの悪い笑顔で、俺の不愉快メーターはMAXを振り切ってしまいそうだ。
……………あんたらは他の人から、どう見られているのかをちゃんと考えた方が良いと思う。
うん、マジで顔恐い……超厳ついし。子供とかはこの勇者のパーティーメンバーを見ただけで泣きわめいて、オシッコとか漏らしそうだ。
やれやれ。もう…次の奴もどうせダムだよ。つか、もしかして全員なんじゃねーの!?うげぇ……。マジか。
全員ダムなんだから、兄弟とかそういうオチなのか?身内で全員固めて来ました~…………みたいな?
だとしてもさっき入って来た3人はお互いに視線も合わさんし、挨拶すらしていない。不仲な兄弟か何かなのだろうか?それに万が一の確率だが、他人同士だったとしても、お互いに挨拶くらいしろよっ!常識ねぇな、コイツら………。日本人の俺としては、考えられん。
こんな協調性の皆無なパーティーで、俺は魔王を倒せるのだろうか?不安だ。物凄く不安だ。
俺は投げやりに次のメンバーを呼んだ。
「次の人ぉー!どーぞぉー?」
やる気の無い俺の間延びした声で扉は開かれる。
入って来たのは……………筋骨粒々な歴戦の猛者みたいな外見のオッサンだった。
「おっす!オラ格闘家のゴクー・ダムだ!オラは料理も得意だ!勇者にはオラの得意な肉料理を味わってもらうだ!よろしくな!」
はいはいはいはい。分かりました! てか、分かってました。貴方もダムなんですね。はいはい。
なんなんですかね?この国の王は、俺の事が実は大嫌いでしょ?異世界の勇者のパーティーメンバーに、女子は不要………勿体ないとか考えてんじゃねーの?
だってそうだろ? 全員職業は違えど、おんなじ顔と体格だよ?悪意しか感じないんですけども?
ハッ!も、もしかしてあれがバレたのか?この1年の間、俺が王女様をいやらしい目付きで視姦していたのがバレたのだろうか?
い、いやぁ、あれは仕方無かったんだって!
性が暴走する年頃の少年の前で、王女様の様なナイスバディーの美女があんな身体にピッタリなドレスを纏っていたら、男ならば必ず見詰めてしまい、ついつい無理だと分かっていても額に第3の目を描き、王女に向かって透けろ透けろ透けろ透けろ透けろ透けろ透けろ透けろ透けろ透けろ透けろ透けろ透けろ透けろ透けろ透けろ透けろ透けろ透けろ透けろ透けろ透けろ透けろ透けろ透けろ透けろ透けろ透けろ透けろ透けろ透けろ透けろ透けろ透けろ透けてくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ~!!!!!!
って、透視の呪文を唱えるだろ? まぁ無駄だったがね。
いやいや、違うって!変態じゃないし、犯罪でも無いからね?これは思春期男子特有の一過性の病みたいなもので、大体大人になったら殆どの奴が落ち着くよ。ほら、男にとっては名誉じゃないアレを捨てられたら、俺だってきっと精神的に大人になるさ。
ん?でもアレって、30歳までに捨てられないと男は魔法使いになるって………………この世界では魔法使い職の人が居るし、実際に俺も既に魔法が使えるからノーカンかな?異世界だしな。
ま、世の男性陣は皆やってる事だろっ!ただ、透視の魔法が使えんってだけで。ふはははははッ!だが残念だったな!視姦は合法だっ!!
考えるな感じて見ろっ!ってやつだ。エロイ目で女性を舐め回す様に凝視するなんて事は誰でもしているし、男としては正常な部類だろ?
ん?お前と一緒にするなって? 知るか。
つか、もうめんどい。確実に次の奴もダムだよ。どうせ筋骨粒々なんだよ。んで、凶器みたいな顔面をして待機してるんだよきっと。
ぐわあっ!呼びたくない…呼びたくないが、呼ばねば終わらない魔の時間。
もし俺がこれが終わってダムたちの前からトンズラしても、俺を責めるのはお門違いだからな?
特に国王め………目にものみせてやるぞっ!!
俺は苛立ちを露に、最後の1人を呼んだ。
「はい!最後はっ!?」
扉が半分開く…………が、そこから一向に最後の1人が姿を表さない。
えっ?何の溜め?恥じらいとかか?だったら正直要らん。
むしろ腹立たしい。厳ついヴィジュアルでそんな乙女の様な行動とかマジで要らない。
だがこれが可愛い女の子だったら別だし。必要だ。
その半分開いた扉から、可愛い女の子が申し訳なさそうに顔を覗かせたのならば、俺はもうそこで男泣きした後に、嬉ションを漏らすよ。
と、そんなあり得ない事を考えた俺に、神様からのご褒美なのか罰なのか、半分開いた扉から美少女が顔をピョコンと覗かせた。
はあっ!?現実か?さっきまで俺の脳内で考えていた妄想が、ついに現実に?
うっひょおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!
来た来た来たぁ~!最高だ……。彼女が最後の1人だとは、神様はニクい演出を考えていらっしゃるぅ!正にエンターティナー!オッサンからのオッサンからのオッサンからのオッサンで、最後に本命の美少女をドーンッ!!!
きゃっふ~※◎*@£%★♀¥♂@※◇&£¢%℃~♪♪♪
興奮で煮えたぎってしまっている俺の頭に、冷や水を掛けられたのはその直ぐ後であった。
「あの…その……えっと………「あたしが自分で言うわ!」
美少女の鈴を転がしたような愛らしい声に、被せるようにダミ声が割ってはいって来た。
半分開いた扉が全部開けられると、そこに居たのは筋骨粒々な歴戦の猛者みたいな外見のオッサン………の格好はブラと超絶ミニのスカートを着用していた。そしてその腰や腕や太股に鎧を纏った姿での登場であったが、1番直視したくない場所が超絶ミニのスカートから、チラチラ見える。
おげぇっ……。あんたはどちらから、いらっしゃった変態さんでしょうか?
クエスチョンマークが俺の頭に浮かびまくった。
変態?のオッサンは混乱している俺を睨み付けながら部屋に入って来ると、威圧的にこう言い放った。
「あたしはあんたを勇者様とは、認めちゃ居ないよっ!でも選らはれたあたしがあんたと一緒に行かないと、あたしの可愛い妹が代わりに、あんたと一緒に危険な魔王討伐の旅に出なきゃならなくなるから、仕方無く……仕方無くあたしが一緒に行ってやるんだからねっ!調子に乗るんじゃないよっ!!」
変態?のオッサンは野太くも高らかにそう俺に宣言すると、美少女の肩を優しく抱き寄せた。
……………………………………………Why?
えっ?なにこの変態?のオッサンは?今なんて言った?意味がわからない。第一俺だって好きで勇者になったんじゃねぇし!?
勝手に召喚しといてこの言いぐさ………頭おかし過ぎだろっ?
第二にこの美少女があんたの妹だと?嘘を付けっ!全く似てる所が無いぞ?外見で直ぐに分かる……この2人は絶対に血は繋がっていないとっ!
それなのにさも当たり前のように、美少女の肩を抱き寄せるとは不埒千万!たとえ彼女が許しても、俺は許さない……………………だって……だって死ぬほど羨ましいからなっ!!
第三にあんた……マジで頭がおかしいぞ?その格好で外を徘徊して、良くここにたどり着くまでに衛兵に捕まらなかったな?俺が衛兵だったら、目撃したら2秒で職務質問をするだろうな。
俺が一向に返事をせずに、変態?のオッサンの格好をジロジロ見ていたら、何を思ったのか変態?が顔を赤らめながら、自分の身体を覆い隠して一言、
「ちょ、ちょっと!どこ見てんのよっ!スケベ!!」
と、俺を罵って来た。
この変態……言うに事欠いて、俺をスケベ呼ばわりとは畏れ入ったよ。自意識過剰にも程があるぜ!隣の美少女ならともかく、筋骨隆々なオッサンにしか見えない貴様なぞに、エロい視線を送らねぇっつーの!!!
しかも余計な事に、隣の美少女が変態に要らん忠告をする。
「姉様っ!その様に慌てて押さえたら、逆に姉様の魅惑の谷間が勇者様に丸見えですっ!!」
「きゃあっ☆」
みたいな事を言ってますが、俺から見えるのは逞しく厚いオッサンの胸筋だけですけど?いわゆる胸板ってやつですね、はい。
魅惑の谷間?なにそれ幻?それとも俺にだけ見えていないだけなのだろうか?何、この罰ゲームみたいな感じ。死にてぇ……。
焦る美少女と変態のオッサンの反応に本気で怖くなってきた。俺の目は大丈夫なのか?1度医者に診察してもらった方が良いのでは?
心配になった俺は、本当の事を言ってみる。
「2人で盛り上がってる所、済まないが………俺には魅惑の谷間ってやつが見えない。これって異常か?」
俺がそう言うと、その場はシーンと静まり返った。
そして直ぐに騒がしくなる。
「それは誠なのでしょうか?」
「あら嫌だっ!一大事ですわね?」
「大変だよ!治療所に行かなきゃっ!」
「オラは良い治療師知ってっぞ?そこ行くか?」
と、今まで一言も喋らなかったダム姓の4人のオッサン達が一斉に喋りだし、俺を心配してくれたのだが、後の2人は怪訝そうな表情で俺を見詰めるだけだった。
疑われてんのか?「陳腐な言い逃れしやがって、このゲスヤロウ!」とでも思われてんのかね?
俺はワーワー騒ぐ4人のオッサン達に担がれて、そのまま直ぐに治療所へ運ばれた。
すると、治療師の老人から驚きの言葉を聴かされたのだった。
「フムフム……こりゃあ特殊な呪いにかかっておりますなぁ勇者様は」
呪いって……何だそれ?怖いぞ?死ぬ呪いとかじゃ無いよな?そんなのマジで勘弁してほしい。だって俺はまだアレも捨ててないし、そんな状態で死んでしまったら、死んでも死にきれないんだが?
「特殊な呪いって何ですか?そっ…そして俺は死ぬんですか?」
俺は青ざめながら治療師の老人へと、動揺しながら詰め寄った。
「ホッホッホッ……落ち着きなされ、勇者様」
いや、死ぬような呪いをかけられていて落ち着いていられたら、そいつは賢者か不能かのどっちかだっつーの!!
「この呪いは対象者を死に至らしめるものでは御座いませぬ」
「ええっ?そっ…そうですか、良かった………って、それじゃあ一体どんな呪いなんですか?」
死なないと断言されて、俺は少し冷静さを取り戻した。
「それは………一緒に旅をする仲間が、全て勇者様の性を掻き立てない……いわば萎えさせる相手に見えるようになる呪いで御座います。そして……勇者様と一定時間一緒の空間に居ると、旅をするメンバー以外であっても段々と萎える相手に見えて来る………という呪いですなぁ……」
「はっ?はあっ?何ですかそりゃっ?」
死ぬ呪いでは無かった事には心底ホッとしたけれど、何故にそんなピンポイトな呪いをかけたんだ?
それにしても酷すぎるな。俺が可愛いパーティーメンバーと恋仲になり、例のアレを捨てられる機会を根こそぎ奪うとは!一体どこのどいつがそんな非人道的な呪いをかけやがったんだよっ!!
「おお……これは……勇者様に呪いをかけた方は、多分国王陛下で御座いましょうな。このユニークカーストは王家の人間しか扱えませぬゆえ……」
ガッデムッ!!!!!
あんの国王めぇ……。一体どういうつもりで、俺にこんなおぞましい呪いをかけてくれやがったんだ?
ちくしょう……憎い……憎いぞぉぉぉぉぉ!!
俺は決意した魔王を倒す前に、先ずはあの国王を抹殺せねばなるまい、と。
頭に血がのぼった俺は治療所を飛び出して、物凄い負のオーラを背負いながら、一目散に王城へと走り出したのであった。
背後からは治療師のこんな声が聞こえてきた。
「その呪いは掛けた者にしか解除が出来ませんから、国王陛下を間違っても殺したりしたらなりませんぞ~」
チッ……。そうか……だが良いことを聞いた。解除後ならば、何をしてもオーケーなんだな?
クックックッ……ヒャーッハッハッハッ!!!!
そして俺はダークサイドに堕ちたのだった。
これは魔王を倒す勇者として召喚された魚間勇太が、アレを捨てられない呪いをかけた国王を抹殺して、人類の敵=魔王になってしまう少年の物語のほんの序章であった。
本編では出せなかった小話ちょい出し。
魚間勇太→名字を平仮名で反対から読むと?
うおま→まおう。まんまですね。
そうでっす!復活する魔王って、最初から勇太の事だったのです。
えっ?直ぐに分かったって?すみません。
作者アホなので、難しい事はちょっと……。
結局ダークサイドに堕ちた勇太でしたが、普通にオッサンたちに囲まれたパーティーで旅に出る話も書いていたんですが短編じゃ無理!!
しかし連載もちょっと……って事で変更になりましたが、結構気に入ってます。
ご存じの方もいらっしゃるでしょうが、小生もの凄く飽きっポイのです。話が長くなるとモチベーション的にも無理でござった。無念!!
*簡単にキャラたちのその後をご紹介致します。
勇者改め、魔王勇太→リア充たちをバッサバッサと切り伏せる日々を送る。(リア充以外には手を出さない)
毎日の日課は可愛い女の子の洋服を透視魔法で透けさせて視姦する事。
う~ん……実にしょうもない魔王ぶり。
国王が死の間際に放った更に悪意のある呪いが重ねがけされており、勇太の性欲が一定値以上にまで及ぶと、相手が筋骨粒々な歴戦の猛者みたいな外見のオッサンに見える呪いが発動するため、未だに童貞。
(1人でたしなむのは可能)
バンナ・ダム→忠義者。忠節を誓った勇太と共にダークサイドへ堕ちる。しかし人間を殺すことは無かった。
レゾナ・ダム→勇太の言うことを忠実に守り、リア充狩りを指揮した者。自分の好みの相手は密かに手を出していた模様。
イルマ・ダム→イルマも勇太に付いてきた。理由は面白そうだったから。呑気に楽しく歌いながら日々を過ごす。
ゴクー・ダム→強い奴と戦いたい……ただそれだけで勇太に付いてきた。「オッスオラワクワクすっぞ?」が、口癖でしょっちゅう強い魔族と戦う武者修行の旅に出掛けていて、魔王城には不在がち。
因みに上記4人のダムは兄弟でも無ければ、親戚でも無い。赤の他人、唯の偶然。(凄い確率)
結局最後まで名前の出なかった姉妹→仲良く暮らしている。姓は残念ながら唯一ダムではない。
王女様→実はこの王女、勇太の事が好きで、父親の国王に頼み込んで勇太にユニークカーストをかけてもらっていた。彼女的には勇太が魔王を倒す旅に出ている間の虫除け程度の気持ちであったが、そのせいで父親の国王が好きだった勇太に殺されてしまった。
王女が勇太に告白とかしていたら、こんな結末にはならなかったかもしれない。
大切な父親を殺されて、勇太を憎む様になる。
そして新たな勇者を召喚して、勇太を倒してくれと涙ながらに頼む可哀想な悪女。
新しく召喚された勇者は超絶イケメンで、自分好みの女の子(全員お手付き)だけを選抜して作ったパーティーで、魔王勇太に挑むが圧倒的な力(嫉妬パワー)を持つ勇太には、敵わず敗北する。
とか、色々考えていたんですけどねぇ……途中で飽きまして……はい。
後書きを長々と書きましたが、いかがでしたでしょうか?
ここまでお読み頂き、誠にありがとう御座いました~!またの機会がありましたら、お会いいたしましょう。じゃあね、バイバーイ!