表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/49

寮生活

 休みの日は、基本、寮で過ごす。

 私の部屋は、寮の中で一番狭いタイプ。一人用の部屋だ。6畳ほどの部屋と3畳ほどの収納、簡易キッチンとバス、トイレ付き。前世で、一人暮らしをしていたお姉ちゃんの部屋より広い。

 一番広いタイプは、王族や公爵家、侯爵家が主に利用する。使用人を5人まで連れて来る事が出来るらしい。部屋数や部屋の広さは知らない。関係ないからね。

 次に広いのは、使用人を3人まで連れて来る事が出来る部屋。

 この二つの部屋は、それぞれ専用の棟が在る。

 三番目に広いのは、使用人が一人。こちらの部屋と、一人用の部屋が同じ棟になっている。


 女子寮と男子寮の間には、学園で使用する教材を扱う購買部や食堂のほか、スーパーのような食料品や日用雑貨を扱う店、本屋、それに武器・防具屋がある。

 購買部は、学校指定の文房具類や教科書、魔法実習用の服などを扱っている。

 食堂は、朝はビュッフェ形式で、昼と夜は数種類の日替わりメニューや軽食類がある。なお、夜は前もって予約しておけばコース料理がある。その他の時間は、カフェとしても利用できる。 

 スーパーは、前日の午前中に注文しておくと、寮まで配達してくれる。まとめ買いには便利だ。

 本屋は、辞書や参考書のほか、小説などの娯楽用の本も扱っている。

 武器・防具屋が不思議だったが、2年生からは武器と魔法を組み合わせた訓練があり、3年生になると実際に魔物を倒しにフィールドに行くそうだ。訓練用の武器と防具を扱っているほか、修理などをしてくれるらしい。

 ちなみに、私の武器は主に鞭。ヒルダ姉さん直伝だ。ショートソードもそれなりに扱える。


 そんな訳で、外出せずとも快適に過ごせる。


 普段は食堂を利用するが、休みの日は自炊をすることにしている。

 寮の簡易キッチンを初めて見たときは驚いた。

 この世界、電気は無いので魔法だとは思うが、冷蔵庫やオーブンレンジ、IHクッキングヒーターに似た物があった。冷蔵庫には冷凍室まであった。

 まさか、こんな物が存在するなんて・・・・。

 ここに入学するまでは、普通に薪や炭を使っての料理だったし、冷蔵庫ではなくクーラーボックスの様な物で食材は冷やしていた。オーブンレンジなんて当然無い。

 どんな仕組みなんだろう?クロード先生に聞いたら教えてくれるかな?今度の授業の合間にでも聞いてみよう。


 昼食を食べ終えたとき、寮母さんが荷物を届けてくれた。

 送り主は、私が暴走を止めた馬車の持ち主の方の執事さん。

 月に数度、こうして荷物を送ってくれる。

 お菓子の他に、香りの良い石鹸などの日用品。服や靴まである。

 服と靴は、制服を仕立てたときに採寸してあるので、それを元に仕立てた物を送ってくれる。今回は、夏物が送られてきた。

 毎月、十分すぎるお小遣いも頂いている。色々と頂いているのは、気が引ける・・・・。

 以前、手紙でその事を伝えたのだが、命の恩人の私へのお礼としては少ないと感じているらしい。神父様とヒルダ姉さんが間に入って、必要な物を選んで送っているとの事だった。


 早速、お礼の手紙を書くことにする。

 あて先は、執事さんで良いとの事だった。

 何でも、本人は仕事で不在がちなので、すべて執事さんが任されているらしい。


 贈り物のお礼のほかに、学園での生活のことも書く。

 通わせて貰っているのだから、報告は必要よね。

 授業は楽しいが、ダンスとマナーには少々苦戦していること。

 魔法の授業は、冒険者さん達のおかげで、他の同級生よりも進んでいることを書いておいた。

 寮での生活も快適だと書いておこう。

 図書室で、面白い本を見つけたことも書いておこうかな?今回の手紙には、異国の料理を本で見つけて、試してみたとだけ書いておくことにした。

 『リュウグウ国』の事は、もっと詳しく調べてから書くことにした。


 

 

 

本日も、無事投稿できました。

ブックマークの登録や評価、ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ