そんな餌につられ…
怒られるかと思ってセバスチャンが部屋に入ってきたのを感じて直ぐにぴゃいぴゃい言い訳がましく鳴いて泣いて?してたらセバスチャンは大きな溜め息をついて、水槽の中にぼとぼととわかめみたいな草と金魚の水槽に入ってそうな藻?を入れてきたよ。
これはあれか!貴様にはこの汚い草がお似合いだ!!とか草でもくっとけカスが!という姑からの嫌がらせまがいなやつか!とも思ったけどちょっといい匂いしてたから齧ってみたらこれがなかなかうまい。
主食には無理そうだけどおやつには良い感じだね~
うまうま、これはいいやと夢中になってたらいつのまにかセバスチャンいなかった。
夜泣きするペットにおやつで収めるって……。ペット太っちゃうんじゃないかな。いやでもこれヘルシーそうだし……。ううん?
疑問は多々残るけどもお腹も良い感じに満たされて眠くなってきたからそれ以上考えず、左腕を枕にするようにして目を閉じた。
就寝前のおやつで脂肪が増えてない事を微かに祈りながら……。
……――――――
翌朝、日の光で目覚めて目を擦りながらくぁ~っと欠伸を一つ。ん~と伸びもしてさて今日も一日が始まっちゃうなぁと室内へと視線を巡らせればセバスチャンが水槽前、3メートルの範囲にいてビャッ!?と奇声をあげ驚いて体が跳ねあがった。
「昨夜はあれだけ遅くまで起きて騒ぎ、お目覚めは昼をすぎてからですか。そうですかそうですか……」
お、おおう?言葉は全く理解できないけどなんかにっこにこしつつ蟀谷に筋立っててマジ怖いこの人。
「貴方に人の足さえあればメイドと同じく仕事をさせるか、将又旦那様の奥方様としての教育を叩きこむこともできたんですがねぇ……」
なんかベラベラ話しつつ私の尾を睨む……。や、やめて……こわい。ひょっとして捌いたり解体するつもりなんじゃ…………。
「言葉も通じないのでは嫌味も効きませんし、本当に……残念です」
「ピュ、ピュイッ!」
そそそそそそそうですね!なんかわかんないけど、とりあえず怖いから返事しとくよ!魚虐待反対!解剖も活け造りも反対いいいいい!!!!