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咎人供の悪足掻き(仮題)  作者: 薄氷
序章 生きることは…
4/16

群れに逸れた羊は…

どうやっても幸せな話が書けない…

私はハッピーエンドが好きなのに…


「ふぅ」


シンは軽食屋で食事をして腹が満ち足りることはなかったが、さっきまでの腹の抗議活動は収まった。


実は彼は暫くは過ごしていける金はあったのだ。何もあげないというのは流石に孤児院の人の良心が疼いたらしい。…本当に良心があるなら治療を受けさせるべきなのだが…。


それを最初にもらった時は浮かれて様々な物を買ったものだ 教科書に文学、ゲームや熊のぬいぐるみ…無惨にも心ない物が壊していったが…途方にくれたのちに何を買えば壊されないかを思案しつつ札束を懐に仕舞ってると



まさか刃物を防いでくれるとは…それがなければ腹に貫通して命はなかったと言われてた。…治療した医者は大金を持っていた彼に呆れ、彼の異常な強運に驚愕していた。


本題に戻るとしよう。正確な額は省くが少なくとも高級店で腹を十二分に満たすことができるのに、何故それをしなかったのか…


言わずかもな、所詮不知火 針は大金を持っていてもまだ6年と半分しか生きてないのだ。


大金を持って高級店で大盤振舞い?


捕まえてくださいと言っているようなものだ。

どう考えても目立つし、店主も『どっからパクった?』と思われるかもしれない。


そうでなくても高級店で買い物ができる子供という時点でスリや強盗からはまるでカモが鍋と各種野菜を持ってやって来たみたいなもんだろう。


シンは可能なら目立ちたくなかった。またあの孤児院に連れ戻されたくなかった。


しかしいくら大金を持っていたとしても稼がなければいつかは無くなるのだ、しかも子供が故に稼ぐ手段は限られてくる。


売春宿で身体を売って生計を立てる?


………


彼が思い浮かべたのはあの孤児院で紳士淑女の接待をする子供達だった。


媚びるような目… 何も期待しない目…

そして一人だけ接待をしない者を汚物として見る目


……………………………………


針はその考えを放棄した。生きる為には手段を選ぶ余裕はないが、あの孤児院の子達と同じになるのなら死んだ方がマシだと思った。


…余談だが先天的な病気にかかってる者は売春で接待出来ないそうだ…考えてみたら愉しんでる最中に病院の電話なんぞ掛けたくないだろうな…。


ならどうすればいいのだろうか?稼ぐ手段はない、宛てもない。どうすれば私は存在し続けるけることが出来るのだろうか…


群から逸れた羊は肉食獣の餌食になるしかないのか?


嫌だ⁉︎死にたくない‼︎ 長く生きられない命でも惜しい。せめて何か意義が欲しい。私が私であったという証が欲しい…


(『逆二考エロ…群レデ生キラレナイナラ個デ生キル手段ヲ考エロ…』)


何処からか声がした…何処から聴こえたのか辺りを見廻しても音の発生源は特定できなかった。


群れで生きられないなら個で生きる……


思い付いたことが一つあった。それが正解かどうか分からなかったが、他に妙案があるわけでもない。すぐさま行動に移った。


なんか針が二重人格気味な描写があるが二重人格じゃないです、

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