第7話
投稿者:土方のわし 2026年7月15日
やったぜ。秋という名の「涼やかな冷却期間(深淵)」に、金髪ピアスという名の異物がようやくパージ(退院)しおった。
入院という名の「隔離工期」が長すぎるんじゃ。現場は人手不足という名の「一ミリの出口もない監獄」、わしの五十五歳の腰という名の「経年劣化した主軸」は悲鳴を上げ続け、一ミリの隙もなくボロボロじゃったわ。
だが、今日は社長という名の神(発注者)が「現場を一気に回しきったご褒美」として、ボーナスという名の高純度・聖水(資産)をドバーっとくれよった。封筒の厚みを舐めるように確かめると、新札のインクという名の、白濁したような不純物の匂いが鼻を一ミリの隙もなくひくひくさせてきよる。あぁ~~たまらねえぜ。気が狂う程、設計思想に忠実な快楽じゃ。
わしはその「生(結晶)」を一気に投資し、太郎とダックスに舐めるようにハツリ落とされた、あの全損ソファを買い替えてやった。新品の革という名の「官能的な外装」の匂いが、アパートの加齢臭という名の「老朽化した深淵」を一気に外へパージしよるわ。
平和という名の「竣工出口」が戻ってきたのう。
そう確信した瞬間、玄関から細くて頼りない、白濁したような「高周波ノイズ(鳴き声)」がしおった。ドアをじりじりと開けてみれば、段ボールという名の「密閉された隔離室」の中に、「チワワ」という名の、一ミリの隙もなく震える極小生命体がおったんじゃ。
鼻を一ミリの隙もなくひくひくさせると、消え入りそうな小さな命という名の「低排出バイブス」と、秋の冷たい夜風が一気に部屋の奥底まで侵入してきよる。
「……お前、生きるための出口(図面)を失ったんか。なら、わしの深淵へ来い。ドロドロに過剰養生(可愛がって)してやる」
わしはそいつを、一ミリの隙もなく「わしの標準仕様(家族)」にすることに決めた。名前は「次郎」じゃ。
人生、金という名の聖水が入ると、維持費という名の「追加工事(盛り合い)」も一気に増えるもんじゃな。もう、おえんわ。この運命という名の「濁流打設」、一ミリも止められんのう。
太郎という名の「大型監査重機」が、次郎の「生の質感」に鼻を一ミリの隙もなく近づけよった。次郎が身悶えするようにシステム振動(震えた)したが、太郎がそのままそっと、慈しむように横に沈座しおったわ。汚れ好きのくせに、兄貴分としての出口を見せつけよる。
おっさんと兄ちゃんが「お祝い」という名の免罪符(一滴のアルコール)、ワンカップを舐めるように持参しおった。還暦のおっさんが次郎をじりじりとスキャンして「……これ、即座に換金できそうな、卑しくコンパクトなサイズですな」と喉の奥から抜きやがった。
「できん。これはわしの『生』を共にする共同施工ユニット(家族)じゃ」
「……そうですか。一ミリの妥協もない、固い出口ですな」
それからはもうめちゃくちゃや。太郎と次郎の、白濁したようなサイズ差の盛り合いを舐めるように見守り、専用の供給資材を深夜のローソンの灯りへ、ドバーっと一気に買いに走ったわ。
――もう一度、この賑やかさという名の「絶頂(フル稼働)」を喉の奥底へ一気に流し込みたい。
新調した革ソファという名の「新品・構造体」の上で、太郎と次郎が並んで鼻をひくひくさせとる。次郎が小さく「システム音」をしおった。極小ユニットは、一ミリの隙もなく繊細な「生の駆動音」がするんじゃな。あぁ~~たまらねえぜ。
こんな変態親父と、深夜の「三連・多頭飼い遊び」、しないか。
あぁ~~早く、三匹同時の散歩(走行試験)まみれになりたいのう。
岡山の秋の空の下、二匹の尻尾がプロペラという名の「高回転ファン」のようにブンブン回るのを、ニヤニヤと舐めるように監視しながら、一ミリの狂いもなく待っとるぞ。
――二匹を同時に一気に収容する「超大型・鋼鉄製格納庫」をしこたま持って来てくれる奴、おらんかのう。
土方姿という名の「作業服」を脱ぎ捨てて、55歳のわしは「次郎」という名の新しい「一ミリの狂いもない家族」を、ドバーっと全力で保守点検(守り抜き)、この泥の人生を盛り合っていくんじゃ。




