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やったぜ。8  作者: 水前寺鯉太郎


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第1話

投稿者:土方のわし 2026年6月22日

 やったぜ。今日は二十五歳の金髪ピアスという名の「最新型・異物」が、自分の拠点(自宅という名の密室)に一気に招待してくれたんじゃ。

 金髪の拠点は、わしのボロアパートという名の「老朽化した深淵」と違って、若者らしいシトラスという名の、白濁したような揮発性成分が鼻を一ミリの隙もなくひくひくさせてきよる。

 そこでお披露目(竣工検査)されたのが、飼いとる「ダックスフント」という名の、あまりにも卑しい「低重心・長大フレーム」の生き物じゃ。

「わしさん、マジ可愛くないっすか? 俺の精神的な癒やしの出口なんっすよ」

 金髪がピアスという名の発光ユニットをじりじりと揺らしながら、愛犬という名の「生の構造体」を舐めるように撫でとる。

 だが、わしの五十五歳の脳みそという名の「経年劣化した制御盤」が、静かにおかしな方向へ、一ミリの狂いもなく動き出しよった。

 あの胴長短足の、一ミリの無駄もない完成されたフォルム。内部に肉汁という名の聖水を湛え、表面を一ミリの隙もなくパツパツに張らせた皮の感触……。

「わしさん、どうしたんすか。じっとスキャン(監視)しすぎっすよ。バイブスという名の熱量が伝わってきますわ」

「……いや、ええ設計フォルムじゃのう。わしの喉の奥という名の配管に、一気に響く形をしとるわ」

「え?」

 金髪ピアスが、一ミリの猶予もなくシステムフリーズ(固まった)しおった。わしは生理的な衝動オーバーフローに耐えきれず、早々にその拠点をパージ(離脱)したんじゃ。

 アパートに帰る途中、ローソンという名の「緊急資材搬入拠点」の深淵へドバーっと駆け込んだわ。

 買ったのは、これでもかというほど太く、白濁した脂を一ミリの隙もなく孕んだソーセージという名の「高密度・円筒状資材」と、いつもの黄色いラベルという名の免罪符(洗浄液)じゃ。

 アパートの床という名の「基礎」に座り込み、ソーセージを袋から舐めるように取り出して、一気に、気が狂う程口という名の搬入口へ突うずるっ込んだ。

「……これじゃ、この弾力(絶頂)という名のストロークこそが、わしの求めとった出口じゃ!」

 肉汁という名の不純物が口の中という名の密室にドバーっと広がって、それを冷えた安酒で一気に、喉の奥底まで流し込む。あぁ~~たまらねえぜ。

 それからはもうめちゃくちゃや。ソーセージという名の得物を何本もしこたま貪り、追いソーセージ(追加資材)を求めて再び夜の街という名の「生の現場」へ走り出したわ。もう、おえんわ。この食欲という名の「異常な盛り合い」、一ミリも止められんのう。

 ――もう一度、あのダックスフントという名の「生きた完成図面」をじりじりと眺めたい。

 足元では、本物の犬という名の「重量級重機」である太郎が、加工肉の成分に鼻をひくひくさせて、配給という名の出口を求めて激しく咆哮しとるわ。

 わしは、太郎の「生」の肉体フレームを一ミリの隙もなく見た。

 太郎はソーセージには見えん。太郎は、どこまでいっても泥まみれという名の「標準仕様」の太郎じゃ。

「安心しろ太郎。お前は食材という名の『出口(廃棄)』にはせんぞ。一ミリの狂いもなく共存するんじゃ」

 太郎の尻尾という名のプロペラが、空気を切り裂くほどブンブン振れおった。意味という名の「設計思想」を分かっとるんか知らんが、汚れ好きの奴め。

 

 こんな変態親父と、深夜の「加工肉・打設遊び」、しないか。

 あぁ~~早く、高圧タンパクソーセージまみれになろうぜ。

 ローソンのホットスナックコーナーの前、よだれをドロドロに垂らしながら、獲物(資材)を舐めるように待っとるぞ。

 

 ――肉汁の深淵に鮮やかな赤を一気に注入する「着色添加剤ケチャップ」をしこたま持って来てくれる奴、おらんかのう。

 

 土方姿を一時的にパージして、55歳のわしは金髪ピアスの愛犬を肴(イメージ図)に、今夜もドバーっと安酒の深淵に沈むんじゃ。

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