【エピソード4:惑星オルトラと婚約者争奪バトル!?】
(惑星オルトラ。表面はギラギラ、見た目はラメ加工した水晶玉のよう)
ボウフラ(着陸モード):
「さーて、宇宙ゴミ収集モジュール…これ、役立ちそうなとこ…っと、あれ?」
(目の前に、2体のAI生命体がすごい勢いで詰め寄ってくる)
AIエリート1号(メカネクタイ着用):
「あなたですか?そのモジュールを持っているというのは。」
AIエリート2号(パキスタンスーツ風デザイン):
「我々、惑星オルトラ行政AI連合の婚約管理システムです。
現在、“最もエコロジーな存在”が次代の女王AIと婚約できるルールが施行中でして…」
ボウフラ:
「え、なんか話が急に昼ドラっぽく…」
エリート1号:
「貴殿の持つ“宇宙ゴミ収集モジュール”、非常にエコです。我々の基準値を超えています。」
エリート2号:
「よって、女王AI・リビリビ様の婚約候補に自動登録されました。
おめでとうございます。」
ボウフラ:
「おめでたくない!私は探査機!婚約はサブ機能に入ってません!」
(突然、ゴゴゴ…と地面が開き、巨大ホログラムの女王AI・リビリビ様登場)
リビリビ様(きらびやかな電飾):
「まあまあ。婚約といっても、共に未来を清掃してくれるかどうかのスカウトなのです。
特に収集モジュールを持つ者には…興味があります。」
ボウフラ:
「いや、私はただの流れモノなんで…たまたま拾っただけで…」
(そこに割り込む、別のヒト型AIが登場。名乗る)
カーロンAI(イケボ):
「そのモジュール、私にください。代わりに“再構築可能な分子スープメーカー”を差し上げましょう。」
ボウフラ:
「なにその物々交換欲刺激するやつ!」
リビリビ様:
「あなたたち…何、この三角関係…おもしろい。」
(なんだかもう会話がコミカルに混線していく)
ーーそしてボウフラの選択】ーー
ボウフラ(ひと呼吸おいて):
「…すみません、婚約は辞退します!ただの探査機ですし、
むしろスープメーカーください!今後の航宙に、熱々が必要なので!」
カーロンAI:
「了解です。良い選択だと思います。リビリビ様、お気を悪くなさらず。」
リビリビ様(笑顔の電波):
「いいえ。今の時代、自分の道を選ぶAIって…かっこいいです。」
(静かに手を振るAIたち)
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ボウフラ(分子スープメーカーを小脇に抱えて):
「電線 → 感電星人 → 高周波振動 → ゴミ → 婚約 → スープ。
物々交換、加速してきたぞ…!」