表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
宇宙物々交換 ボウフラ航宙記  作者: 和子


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

14/27

【エピソード14:思い出の取引所・モネール星へ】

大変失礼しました。投稿先を間違えて、田中オフィス第八十話を燃せてしまいました。お詫び申し上げます。

マリナーテの軌道から、ボウフラは再び1ミリの転位操作を実行した。

今回の跳躍座標は、銀河標準時で約7,000光年先、

恒星コロレオの第3惑星・モネール。

この星は、「物質と記憶の等価交換」を信仰と文化の中心に置く、

とてもユニークな文明が栄えていた。

挿絵(By みてみん)

ピトピト(転移直後のきらびやかな空間を見て):

「……まるで脳の中に降り立ったみたいね。色が全部“気持ち”でできてるみたい。」


眼前には、都市のような“記憶群”が広がっていた。

建物、街路、塔、広場——

それらはすべて、“誰かの思い出”によって組み立てられている。


ボウフラは、軌道に設けられた入域ポート「記憶門」で一時停止した。

自動的に、入星の目的が問われる。


記憶門の管理AI(冷静な声):

「ようこそ、モネール。入星には“ひとつの思い出”をご提出ください。

 等価の“物質情報”が返還されます。」


ボウフラは少し迷ったが、

先ほどマリナーテで受け取った、

“沈黙の記憶”を提出することにした。


一瞬、ゲートの内側に柔らかな虹色の波紋が広がり、

その後、小さな箱状の情報物体が現れた。


記憶門AI:

「記録された“沈黙の記憶”は、7,000ノスタルク単位と評価されました。

 こちらが等価物——“記憶操作用オブジェクトファイル・K-38型”です。」


ボウフラはその箱を、分析ポートに転送した。

内部には、“記憶を編集するためのツール”が収められていた。


ピトピト:

「……思い出を、編集する? これって、危ない技術じゃない?」


ボウフラ:

「いや、必要になるかもしれない。“記憶のカケラ”をきれいに交換するには、

 “記録としての自分”に手を加える覚悟が、時には必要だ。」


ピトピトはちょっと不安そうにうなずいたが、

それ以上は何も言わなかった。


モネール星は、次なる交換を求めて、彼らを静かに迎えていた。

過去と未来の間で、“今の自分”を取引する星。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ