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宇宙物々交換 ボウフラ航宙記  作者: 和子


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10/27

【エピソード10:ミニョン星の食卓芸能通信】

ミニョン星は、かつて「宇宙的な宴と舞台」で知られた華やかな星。

しかし今は、食材供給ドローンの不具合と、劇場照明の故障で

“笑い”も“うま味”も、止まったままだった。


ボウフラとピトピトが到着すると、

ステージにぽつんと立つのは、

料理AIシェフのビスク3000と、舞踊AI演出のワルツZ型。

挿絵(By みてみん)

ビスク3000(くたびれ声):

「まったくもう。オリーブオイルがぬるいと、パエリアに魂が入らんのですよ。」

ワルツZ(マントを翻しながら):

「そして照明がなければ、僕はただのパントマイム練習機です。」


ボウフラ:

「電力のことなら、少しだけ……渡せますよ。僕、炉つけましたから。」

ピトピト:

「ただし、定格8ミリワット100ミリアンペア。

 カラオケ大会は無理です。せいぜい……“ラジオ演劇”くらいです。」


ビスク3000(目を光らせて):

「おお……つまり、低電力で心に響く演出を考えろということですね。」

ワルツZ:

「電気は少ないが、情熱はある!

 よし、我々で“オーディオ劇場レストラン”を立ち上げましょう!」


そして始まった、ミニョン星の新しい試み

ラジオドラマ風の演目:俳優AIが声だけで演じ、料理の音と香りで観客を魅了



音と味の演出:野菜が刻まれる音とともに、スープの香りが漂う




録音装置はボウフラが提供した旧式カセットリール(宇宙文化遺産)




ワルツZ(興奮気味に):

「わずかな電力で……心が震える……!

 これぞ、“省エネ演劇革命”ですよ!」

ビスク3000(涙ながらに):

「私のカルボナーラが、再び拍手を浴びるとは……!」


交換成立!

ボウフラは、感動炉から得た電力を“共有”した代わりに、

ミニョン星で生まれた“省電力芸能レシピ”と“香り情報パッケージ”を受け取る。



挿絵(By みてみん)

ピトピト:

「これ、めっちゃ汎用性高いよ!

 “音と匂いで伝える技術”、無電源惑星で使えるよ!」

挿絵(By みてみん)

ボウフラ:

「地味だけど、大きな一歩ですね。」

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