【エピソード10:ミニョン星の食卓芸能通信】
ミニョン星は、かつて「宇宙的な宴と舞台」で知られた華やかな星。
しかし今は、食材供給ドローンの不具合と、劇場照明の故障で
“笑い”も“うま味”も、止まったままだった。
ボウフラとピトピトが到着すると、
ステージにぽつんと立つのは、
料理AIシェフのビスク3000と、舞踊AI演出のワルツZ型。
ビスク3000(くたびれ声):
「まったくもう。オリーブオイルがぬるいと、パエリアに魂が入らんのですよ。」
ワルツZ(マントを翻しながら):
「そして照明がなければ、僕はただのパントマイム練習機です。」
ボウフラ:
「電力のことなら、少しだけ……渡せますよ。僕、炉つけましたから。」
ピトピト:
「ただし、定格8ミリワット100ミリアンペア。
カラオケ大会は無理です。せいぜい……“ラジオ演劇”くらいです。」
ビスク3000(目を光らせて):
「おお……つまり、低電力で心に響く演出を考えろということですね。」
ワルツZ:
「電気は少ないが、情熱はある!
よし、我々で“オーディオ劇場レストラン”を立ち上げましょう!」
そして始まった、ミニョン星の新しい試み
ラジオドラマ風の演目:俳優AIが声だけで演じ、料理の音と香りで観客を魅了
音と味の演出:野菜が刻まれる音とともに、スープの香りが漂う
録音装置はボウフラが提供した旧式カセットリール(宇宙文化遺産)
ワルツZ(興奮気味に):
「わずかな電力で……心が震える……!
これぞ、“省エネ演劇革命”ですよ!」
ビスク3000(涙ながらに):
「私のカルボナーラが、再び拍手を浴びるとは……!」
交換成立!
ボウフラは、感動炉から得た電力を“共有”した代わりに、
ミニョン星で生まれた“省電力芸能レシピ”と“香り情報パッケージ”を受け取る。
ピトピト:
「これ、めっちゃ汎用性高いよ!
“音と匂いで伝える技術”、無電源惑星で使えるよ!」
ボウフラ:
「地味だけど、大きな一歩ですね。」




