半月の寝顔
今夜の月は半月で、
あの日に割れた心さえ
愛して眠れば
あなたのほおずえついた
横顔に見える
すました顔して聞いている
耳はダンボのはずなのに
寂しくなんかないんだよ
でもね…と
裸の涙は横顔を伝う
一雫 一滴 一滴
草を伝うように
私の心根に沁みていく
あなたの横顔をみつめながら
愛して眠ろう
ふたりの寝息が合わされば
ただ生きている息を感じれられれば
きっと それはまるで
新しい朝が、生まれるみたいに
澄んだ空気に包まれる
そんな気がする
だから おやすみ
あなたの横顔、
半月の寝顔