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83.リシェーヌの行方1

誠一さん、走るっ!

誠一は寝室のベッドで目を覚ました。

そして、すぐさま、起き上がると

周囲の静止を振り切り、

リシェーヌの住んでいる教会に向かった。


 司祭もリシェーヌもおらず、助祭が要領を

得ないことを言うだけだった。

誠一は諦めて、バルドロに会うため、

冒険者ギルドに向かった。


いつも暗い片隅の定位置にバルドロはいた。

気のせいか普段より悪相に拍車が

かかっているような気がした。

誠一は依頼表も持たずにバルドロの前に座った。


「おい、依頼表もなしにここに

来るんじゃねえよ。

ここは、人生相談室じゃねえ」

バルドロの言葉で誠一は、察した。

こいつは何かを知っているし、ここに自分が

来ることを予想していたと。


「そんな御託はどうでもいい。

頼む、教えてくれ。

リシェーヌに何があった?」

余裕のない誠一は、なりふり構わず、

自分の言いたいことだけを捲し立てた。


「ふん、知るかよ。

聞けば何でも答えが得られると思うなよ。

リシェーヌのことはいいから、

さっさと、帰って、お勉強でもしてろ」

バルドロは、凶悪な表情であったが、

声に力が無かった。

誠一はバルドロの胸ぐらを掴んで、

場所もわきまえずに絶叫してしまった。

「教えろ、知っているんだろう!

俺は諦めない、絶対にリシェーヌの力になる」


「黙れよ。クソガキが!

お前程度の実力で何ができる!

死ぬだけだ。関わるんじゃねえ」

誠一の胸ぐらを掴み返し、絶叫したバルドロだった。


睨み合いは、1分ほど続いた。

周囲のざわめきが興奮した二人に

多少の冷静さを取り戻させた。


「すみません、バルドロさん。

お願いします、何でもいいから

話せる範囲でいいので、リシェーヌに

ついて知っていることを教えてください」

誠一は興奮してとった態度について、

謝罪し、改めてお願いをした。


「俺がおまえに少しでも情報を漏らしたら、

その時点でおまえも俺もお陀仏だよ。

それほどの案件だ」

誠一は拳を握りしめて、うな垂れていた。


「ちっ、くそったれ。

ファウスティノ・ソリベス・セドゥに会え。

俺が言えるのはそれだけだ。

いいか、リシェーヌの行方を

嗅ぎまわっていることを絶対に悟られるなよ。

それと、得た情報を漏らすな。

いいな」

苦虫を噛み潰したよう表情で

誠一にやっと聞こえるくらいの声でそう言った。

 

「ありがとうございます」

誠一はふかぶかと頭を下げて、

急いで魔術院の学院長室に向かった。


うーん、見つからない。どこだ!

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