ほのぼのできねぇのです……っ! 春編
アレルギー持ちの私。
今回は、私がもっとも嫌いな季節について語っていきたいと思います。
春ですね。雪融けの季節です。
暖かくなって過ごしやすい季節であると同時に、毎年恒例の、地獄のような季節の始まりです。
私はアレルギー持ちで、同時に動物好きでもあるので、知らない犬やのら猫を見ると、動物好きが強制発動してガン見してしまいます。
……まあ、おそらくそれが原因で動物からウザがられるのでしょうけど……。
それを除いても、体質的に受け入れがたいものがあるのだと思います。
犬、猫、ハウスダストと、一般的なものはもう小学生の時分から長いお付き合いです。
それと同時に、クルミやアボカドといった、マイナーなものからスギ花粉にも反応が。
アレルギーと花粉症が発覚した当初は、そばアレルギーの児童が、給食に出たそばをアレルギーが原因で食べられないと必死に訴えても、担任は好き嫌いのワガママから出た嘘と断じて、頑として譲らず無理やり食べさせたあと、アレルギー性のショック症状でその児童が亡くなったと聞いたこともありました。
実際に給食で出たクルミを食べて初めてアレルギー持ちだと気づいた私は、
「クルミアレルギーだから食べられません」
「前回食べただろうが」
「その時まではクルミアレルギーだと知りませんでした」
「いいから食べなさい。少しでいいから」
……はい、会話が成り立ってないですね。
そのときの私は、そばアレルギーの児童が亡くなった件から、食べたら死ぬって思い込んでましたし。
担任はよく分からんけど好き嫌いはいけませんの考えからか譲りませんでしたね。
そのときはなんとかなりましたが、以後、アレルギー症状には過剰に怯えるようになりました。
……だって、ねえ? 食べたら死ぬ(注1)っていわれてるのに、何で食べさせようとするの? って、なりません?
いえね、知らずに食べたときも死にはしなかったのですが、子ども心に、殺されるって怯えても仕方ないんじゃないかなあ? なんて思います。
さて、そんなアレルギーと春、関連するといったら、「花粉症」ですよね。
なってない人は平気でしょう。
ですが、重度の花粉症の人は、本当に大変です。
目のかゆみ、鼻水、鼻づまり、くしゃみ。
目のかゆみは耐え難いものがありますし、鼻水・鼻づまりは呼吸をしづらくなり集中力が削られます。くしゃみは咳よりも行動を阻害する場合がありますよね。
私の場合、対策として本格的な花粉の季節になる前に、「甜茶」を飲むようにしています。
具体的には、症状が出はじめる時期の1ヶ月前から、甜茶を飲むようにしています。
薬局でも買える甜茶ですが、漢字に組み込まれているように、ほんのり甘いです。
しかし、利尿作用があるようで、トイレに行きやすくなるのは注意です。
あとは、アレルギー制剤を病院から処方してもらっています。
私の場合は、かゆみもあるので皮膚科からです。眼科からもらっていたこともありました。
そして、なにより重要なことは、マスクです。
マスクをして、花粉が鼻に入らないようにするのはほんとに大事です。
他にも、メガネをかけるというのも有効だそうですね。
花粉用といいつつ、水泳のゴーグルのような側面も保護できるメガネもあるそうなので、目のかゆみがひどい人は探してみるとよいと思います。
また、家庭内に花粉を持ち込まないのも大事といいますね。
帰宅時に服をはらいすぐに洗濯、シャワーで髪についた花粉を洗い落とす。などが対策としてあげられるようです。
鼻づまりには、鼻洗浄ですね。
水道水では鼻が痛くなってしまいますが、現在では使い捨ての洗浄液があるようです。
CMで頻繁に放送されているので、薬局の花粉症コーナーなどを見てみてください。
(注2)
……さて、ここまでは、花粉の話です。
春は花粉が大変ですけれど、他にもまだヤベーことがあります。
それは、畑の肥料。
数年前、私の家の近所に鶏舎ができたのですが、主要道路のすぐそばにあるので、その近くを通る際は……くさいんです、とっても。
そして、農家の皆さんは雪融けと共に畑に肥料をまいて、トラクターで耕して土作りをします。
その後に種や苗を植えて作物を育てるのですが……。
今の時期、強い西風が吹くのです。
そして、畑は住宅地の西側にあります。
さらに、雪融けのあとは畑が一気に乾燥して土がサラサラになります。
それで何が起きるかっていうと……。
強い西風に、鶏糞や牛糞のカホリが乗って漂ってくるのですよ……。
その次は、乾燥してサラサラになった土が、肥料が混ざった土ぼこりになって風に乗って容赦なく襲いかかってくるのですね。
その結果、花粉が飛び交う前から、嫌なカホリのする刺激物が風に乗って目や鼻などの粘膜を攻撃してくるのですね。
こっちはもうどうしようもねぇですね。
土ぼこりが家に入らないよう窓閉めたりする他ないです。
対処は花粉と一緒ですね。触れないようにするのが一番です。
春になって、暖かく過ごしやすい季節になりますし、桜の開花は楽しみなのですが、私にとってはほのぼのとできねぇ時期なのです……。
(注1) : アレルギー症状には軽度から重度まで段階があります。
軽度では、痛み、かゆみ、発疹、それらに伴う発熱。
重度では、呼吸困難や意識喪失など、生命に深刻な影響を及ぼすケースも。本文にもある通り、死亡事例もあると聞きました。
私の場合は軽度に分類されるようです。
だからといって、つらくないわけではないのですけどね。
アレルギー反応の出た食品は、もう二度と食べられないと思う程度にはつらいです。
また、アーモンドなどのナッツ類を砕いたものは、クルミを砕いたものと食感がよく似ていて、擬似的に軽い症状が出るケースもあります。悪い方のプラシーボ効果でしょうか。
(注2) : 他の花粉の対策としては、病院にいって、舌の裏側にスギ由来のエキスを一滴垂らしてもらうのがあるようです。
たしか、舌下てんがん法……だったかな? 名前あやふやで申し訳ないですけど。
他は、野生のスギの葉を一掴み採って、ヤカンで水で煮だしてお茶にするスギの葉茶。
薬局においている、青みかんエキスなどもあるようです。
スギの葉茶なんかは、ヤカンがダメになってしまうそうですが、試した方はその年から花粉症には無縁になっていましたっけ。
その人個人に、見事に適合したケースですね。
だからといって、他の誰にでも合うかどうかまでは分からないのですけれどね。