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みんなで楽しく農業

我が家のご飯は最高なのよね

なんたって和食も出るんだから

私がポパイに和食の作り方教えたからね


今朝はおにぎりにお味噌汁 卵焼きに焼き魚付き


「「「いただきまーす」」」


見た事ない料理に手をつけれない国王一家

ただ1人を除いて


「お姉ちゃま おいちぃでしゅ」


国王の末の姫のグロリア

昨夜の誕生日パーティーは不参加だった為、今朝から合流中


可愛い!!!お姉ちゃまだって!

いつか私にも妹か弟出来るかなぁ

父様母様 私の為に頑張って!


恐る恐る食べ始める国王一家


「「「!!!美味しい!!!」」」


「でしょう。 和食って言うのよ

レシピも全部アマリリスちゃんが作ってくれて、我が家の料理長が料理してくれたの」


母様の娘自慢


「材料はすべて領地内で採れたものよ

この後収穫に行くから頑張ってね」


「「「…!!!?」」」


この人達驚き過ぎじゃない?

まったく、全てを周りに任せすぎだよね

上に立つなら自分が率先してやらなきゃね

これは教育が必要よねぇ


「お嬢おはよー。 今日も頼むなぁ」

領民からアマリリスへの朝の挨拶


「皆、 おはよー、 今日はお手伝いする人連れてきたから用事あったら言ってあげてね」


使える者は王様でも使え だよね


「お!助かる 今日はジャガイモと玉葱とキャベツの収穫があるからなぁ」


「そこの兄ちゃんと隣のガタイの良い兄ちゃんはキャベツと玉葱の収穫な」


農業責任者のじいちゃんが国王と近衛騎士に指示を出す


「そこのお嬢ちゃんは私達とジャガイモの収穫ね こっちおいで」


女子部のおばちゃんが王妃を手招きする


「子供達はそうだなぁ 鶏小屋の掃除と餌やりと卵集めて来いや」


「行こうー 早くしないとお昼ご飯食べそこなるぞ!」

領民の子供達が王子達の手を引っ張り案内する


残ったのは末姫のグロリア

ちょっと泣きそう


「グロリアは私達と一緒だよ」


アマリリスが優しく手を繋いだ


「あい!」


嬉しくて目が輝くグロリア

返事も良いね 良い子だゎ


「なんで国王の俺がキャベツ切ってるんだ?」


キャベツを切る出歯包丁を一生懸命使い根元から切っていく

結構な力仕事

隣ではクローバーが慣れた手つきでどんどん収穫していく


「お前いつもやってるのか?」


国王がクローバーに聞いてきた


「1年前にアマリリスが農業改革してからだな

最初は鈍った体で気軽にやったら腰悪くしたよ 

どれだけ体が鈍っていたか痛感したよ

明日か明後日筋肉痛になるから覚悟しろよ」


ニヤリと笑う父様

悪役か?


女子部のジャガイモ掘りでは母様も手伝ってる


「農業久しぶりだわぁ 」


庶民出身の王妃は久々の土いじりに嬉しそう 良かった


顔に泥と汗が付いた母様と王妃様 美しいわね


鶏小屋の王子達は大騒ぎ中


「汚い!これ掃除って! 無理無理!」


次男が叫んだ

相変わらずの馬鹿王子


「ミラ やるしかないんだ」


諦めモードのセドリック


「小さい子達は卵集めとけよ。

そこのチビはネリネが面倒見てやってくれ」


子供達のリーダーのナズナが指示を出す


「はぁい。 卵は割れやすいから気をつけて集めるのよ。 見つけたらこのカゴに入れてね」


優しく教えるお姉さんのネリネ

子供ながら小さい子の扱いが上手い


領地では大人も子供も役割がありその中で自分達がリーダーを決める

リーダーの考えをそれぞれが支持されて動いていく


それぞれのリーダー達が煮詰まれば3歳児のアマリリスに指示を仰ぎに行く


「なぁ、なんで領民は領主のお前ではなく、5歳児に聞きに行ってるんだ?」


不思議な光景に領主のクローバーに聞く


「もちろん誰よりもアマリリスが物知りだからだよ。

うちの娘は頭も良いからね」


当たり前のように答える


「いやいやいや、あり得ないだろう?」


「いやいやいや、 あり得るんだよ。

アマリリスが農地改革してから収穫率は5倍は上がってるからね。

結果出してるからねぇ」


国王はもう言葉が出なかった



アマリリスが何してるかって?

皆んなのお昼ご飯作りながら指示を出したりしている

もちろん旦那様もグロリアもお手伝い

グロリアにはサラダ用の野菜を洗ったり千切ったりしてもらってる

お仕事貰って凄く嬉しそう


「お疲れ様〜! みんなご飯だよー!!」


ぞろぞろぞろとひとまず手を止めた領民達がキチンと手を洗い、給食当番のように食事を配るアマリリスからカレーを受け取りスプーンを取り、グロリアからサラダを受け取り好きな席に座って行く


「「「おいし〜い!!」」」


労働の後のご飯は美味しいからねー


あっという間に1日の農作業が終わった

みんな疲れてるけど、気持ち良い疲れ。



「アマリリスは凄いな」


国王がポツリ


「「そうでしょう!!」」


父様母様褒めすぎですよ。

嬉しいけど


「これは功績を認めるしか無いな

アマリリス嬢、今後の希望はあるか?」



「はい!!あります!!、私が14歳になったらカルミアと結婚式を挙げてこの領地を引き継ぎます。

そしてその時はこの領地を独立させて下さい!!」


まさかの希望だった


「結婚式は分かるが、ど、独立は? な、なぜ独立しないといけないんだ!?」


国王がオロオロしてる


「私の領民にはみんな平等で幸せになってもらう為です。」


可愛い笑顔で応える


「そうなのよ、アマリリスが14歳になったら領主の座をお願いして私達はまた冒険者になろうと思ってるの。領地には冒険者ギルドも出来てるし、アマリリスが領主になったら安心だし、カルミアもいるしね」


未来が楽しみでしょうがない母様の笑顔


「もちろん、ブーゲンビリア王国に危機が迫った時は力を貸しますよ。我が領には優秀な者も育ってますから」


ニヤリと笑う5歳児。最強かも。


「えー、良いなぁ

私もカサブランカ達とまた冒険の旅に出たい!!」


自由奔放な王妃様


「そうだなぁ。9年で基盤を作り、息子に王位をゆずって旅に出るか! アマリリスが協力してくれるなら安心だな!」


自由奔放な王様


ま、国が平和なら良いよね


「良いか、息子達。 9年後、最も相応しい者を王位に指名する。 その後退位して俺達はカサブランカ達とパーティーを組んで冒険者に戻るよ。

今から楽しみが出来た」



国王爆弾発言でましたー


「考えただけで楽しみねぇ」


「本当ねぇ 9年後の為に鍛えなきゃね」


「明日からトレーニングだな」



大人達が生き生きしてる!良い事だよね


この日は国王一家は疲れ果て予定外にもう一泊次の朝前日に自分達で収穫した野菜などもいっぱい馬車に積み込み王宮に帰っていった


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