採用取り消し(二百文字小説)
「もしもし、母さん」
「何だい、お前かい? どうしたんだい?」
「コロナウィルスの影響で、バイトの採用が取り消されて、収入がなくなってしまったので、振り込んで欲しいんだ」
「いい弁護士を紹介するから、法廷で争えばいいよ」
「そんな余裕ないから、振り込んでよ」
「母さんも弁護士の紹介料がなくなるからそれだと困るんだよ」
「そんな冗談言ってないで、早く振り込んでよ」
「交渉決裂だね」
母は容赦なく通話を切ってしまった。
「もしもし、母さん」
「何だい、お前かい? どうしたんだい?」
「コロナウィルスの影響で、バイトの採用が取り消されて、収入がなくなってしまったので、振り込んで欲しいんだ」
「いい弁護士を紹介するから、法廷で争えばいいよ」
「そんな余裕ないから、振り込んでよ」
「母さんも弁護士の紹介料がなくなるからそれだと困るんだよ」
「そんな冗談言ってないで、早く振り込んでよ」
「交渉決裂だね」
母は容赦なく通話を切ってしまった。
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