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初めてなんです。

ブックマーク16件になりました。ありがとうございます!

 「ここです」


 そして、赤坂佳織に案内された場所は赤坂家だった。


 おいおい、マジか。こいつ


 「ねぇ、佳織さん?僕には表札に『赤坂』って書いてあるように見えるんだが」

 「はい!ここが私の家です。」

 「じゃあ、さようなら、赤坂さん」

 「ちょ、ちょっと待ってくださいー。」

 「大丈夫だよ。さよならは悲しい言葉じゃないから。それぞれの夢へと僕らをつなぐエールだから」

 

 と言いながらどんどん進んでいく。しかし、止まってくれないと察したのか佳織は、

 

 「訳が分からないことを言ってないでとまってくださいー」

 

 っといいながら意地でも止めにかかる。



  あーもうわかったから。後ろから抱きつかないでくれ。胸、胸が当たってるから。


 「あーもう分かったから。一旦離れてくれ」

 「もう、帰ったりしませんか?」

 「お、おう」

 

 っく。佳織の上目遣いが反則的にかわいすぎる。逆らえん。それよりも


 「それじゃあ話をしようか」

 「え?中にはいらないんですか?」

 「いや、女子の家に上がるわけにはいかんだろ」

 「大丈夫ですよ。先輩になら何をされてもかまいませんし」

 「いや、僕がかまうのですよ」

 

 ほら、あれじゃん。女の子の家って緊張するじゃん。っていうかまだ一回も入ったことないし。


 「でも、ここまで来た意味がなくなっちゃいますよ」

 「っう」

 

 確かにそうだよな。だがしかしそれでじゃあ入るかってことにはならんのだよな


 「それに私は先輩が家に入ってくれないと、話したくありません」


 うーん。しょうがない..........のか?でも入らないと教えてくれないみたいだし。


  「わかった。だが一つ条件がある」

  「はい!..........はい?」


 そうだ。こんな展開の時絶対にあるお約束であろうあの事を禁止する。俺は毎回思っていた。別にヒロインのあの場所じゃなくてもよくね?と。


 「お前の、佳織の部屋には絶対に行かない」

 「なっ。何でですか?っていうか先輩未来でも見えるんですか?」

 「お前本当にするつもりだったんだな」

 「っう。先輩嵌めましたね。..........はぁ。分かりました。居間で話をしましょう。」

 「おう。頼む」


 そして佳織の家に入る。 


 「お、お邪魔しまーす」

 「はーい」

 

 と目の前にいる佳織が返事をする。


 「親はいないのか?」

 「共働きで、7時くらいまで帰ってきません」

 「へぇー」


 そして居間に案内される。


 ちなみに、佳織の家はごくごく普通の二階建ての一軒家である。


 「先輩、何かのみますか?」

 「いや、大丈夫だ」

 「先輩。着替えてくるので少し待っていてくれませんか?」

 「ん?ああ、分かった」

 

 


 そして、十分くらい待っただろうか。やっと佳織が2階にあるのであろう佳織の部屋から一階に下りてくる足音が聞こえる。


 はぁ。めっちゃ緊張した。もし親が帰ってきたらどうしようかなど、いろいろ考えてしまった。


 「先輩、お待たせしました」


 そして現れた佳織はとってもかわいくなっていた。部屋着なんだろう少し緩い服と佳織との相性はとてもあっていた。


 「えっと。その....先輩。あんまり凝視されると、さすがに恥ずかしいです」

 「ああ。ごめん。」

 

 少しこそばゆい雰囲気が流れるが、振り払って話を始める。


 「で、佳織よ。お前はなんで俺のことを知っているんだ?」


 そしてやっと話が始まった。

 

  

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