ここです。
ブックマーク12件ありがとうございます!明日から、忙しくなければ、19時か20時投稿になります。
「赤坂佳織。先輩のことが好きで好きでたまらない後輩です」
.....。誰だっけ。なんかどっかで聞いたことがあるようなないような。
うーん。俺と面識があるみたいだし、どこかで会っているんだろうけど、思い出せない。
昔から名前を覚えるのは下手だったが、まさかこんな美少女を忘れるほど下手だったとは。
我ながら情けなくなるが、とりあえず、話しかけてみる。
「なあ、なんで俺なんかのことが好きなの?罰ゲームとかなら少しイラつくけど、まぁ納得は出きるん.....。」
だが。って言おうとしたが、後輩の指で先の言葉を止められていた。
「先輩。それは、本気で先輩のことが好きな私に失礼ですよ。なんかとか言ってはダメです。」
「ああ。ごめん。」
どうやら、本気で俺のことが好きらしい。
まだ、若干疑ってはいるが、理由を聞いたら納得できるかは分からないが、理解はできるだろう。
「私はとても傷つきました。ですから、手をつないでください。」
「ああ、ハイハイ。なんなりと.....ってできないよ!?」
「先輩私の心を傷つけました。だから、慰める義務があるのです。」
「いや。そんな義務ないし。」
「先輩は私に悪いと少しも思わないんですか.....?」
「うっ。」
そりゃあ、君の言っていることが正しければすごく思うけどさ。うーん。どうしたものか。
「先輩.....。私のこと嫌いなんですか?」
「いや、べつに嫌いじゃないです。」
むしろ外見だけ見れば、ものすごくタイプです。
「じゃあ、手くらいつないでも、大丈夫ですよね?」
あーもう。分かったから。そのきれいな目をウルウルさせながら、上目遣いで見ないでくれ。うっかり惚れそうになるだろ。
「ほら。」
「はい!」
そして、ルンルンと効果音が出そうな感じを出しながら、手を取り指を絡めてくる。
「.....あの、佳織さん?指を絡めなくてもよろしいんではなくて?」
とつぜんのことに、口調がおかしくなったがまあいい。
「え?これが普通ですよ?」
「え?これって恋人つなぎとか言うやつではなくて?」
「.....はい。普通に手をつないでいるだけです。」
「おい。」
今若干間があったぞ。
それより、この子の手すごく柔らかいな。
「せ、先輩」
「ああ、ごめん。」
無意識に強く握ってしまっていたようだ。
「いや、もっとしてくれてもいいです。っていうかしてください。」
「お、おう」
へぇー。自分から攻めるのはいいけど、攻められるのは苦手なのか。それなら.....
「せせせ、先輩。何してるんですか」
「佳織の頭撫でてるだけだけど?」
「はぅ。」
やばい。この子すごいかわいい。このままだと、発禁の彼方へ行ってしまいそうになるので、止めようとするが、
「先輩。」
と言って佳織は抱き着いてきたのである。すごく頬が蒸気している。
「あ、赤坂さん。あの、冗談だから」
「冗談でこんなことしちゃうなんて、先輩には責任を取ってもらうしかありませんね。」
うわ。すごくいい匂いがする。じゃなくて、とりあえずお互い落ち着くため、多少強引に佳織を引き離し落ち着かせる。
ふう。これでとりあえず安心だな。
「ごめん。赤坂さん。やりすぎた」
「私もすみません。こういうことはもっと私を知ってもらってからするつもりだったんですが。それにここ道端ですもんね。」
あ、そういえばそうだった。周りを見渡すが自転車をこいでいるおじさんが結構前から来るのが見えるだけで他は誰もいなかった。
「それより、早くその場所に案内してくれないか?」
「あ、はい!」
そして、俺たち二人は恥ずかしかったからか、若干速足で歩く。
ちょっと気まずいので、雰囲気を払拭するため、話かける
「赤坂さん、あとどれくらいでつくの?」
「先輩。赤坂さんじゃなくて佳織って呼んでください」
「え?」
「さっきは佳織って呼んでくれたのに」
え?いつそんなこと言ったっけと思い、記憶を掘り返す。
..........あ。頭撫でてた時言ってたわ。
「あの、それは何というか。ノリと流れと勢いというか」
「あー。さっきは、か・お・りってよんでくれたのになー」
この子すごく佳織を強調してくる。
この展開は、言わないと終わらないやつだ。
「か、佳織」
「はい!」
うーん。まぁいっか
喜んでるし。
「それより佳織。あとどのくらいなんです?」
「あと少しですよ」
それから三分くらい歩いただろうか。そしてついたところは
「ここです」
表札に「赤坂」と書いてあった..........。
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