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あーこの展開知っていましたよ。はい。

ブックマーク八件ありがとうございます。

 俺たちの学校は、一年が三階、二年が二階、三年が一階の三階建てである。クラスは確か八クラスあったような気がした。


 なので、とりあえず二階に向かい、三組を探す。


 「三組ってどこにあるん?」

 「お前ってホント学校のこと何も知らないんだな」

 「ふ、当然のこと。」

 「いや別に、ほめているわけじゃないんだけどね」


 みたいなことを話しながら進む。決して、朝の話題が出ないように慎重に。


 そして、三組の前につく。妙にうるさいような気がするが、たぶん、新しいクラスになったからみんな浮かれているんだろう。そうだろう。それ以外にあり得るか、いやあり得ない。


 反語まで使った頑丈なフラグを建築していく。



 「悠、あけるぞー」

 「.......ああ。」

 

 そして俺は涼太の後ろを大和なでしこのようにしずしずと歩きクラスに入る。そして自分の席を確かめ移動する。


 そう。俺は大和なでしこなのだ。たとえ鬼の形相で近づいてくる双子(姉妹)がいるとしても動じてはいけない。


 「ねぇ。悠。この動画みてくれるー?」


 とか姉のほうに言われても、決して見てはいけないのだ。


 「無駄な抵抗は辞めてこっちをみなさい。」

 

 無理やり顔を曲げられ、動画を見る。

 そこには、俺に抱き着いている例の美少女後輩と抱き着かれている俺が写っていた。


 「これはどういうことかなー?沙月(さつき)にわかるように教えてくれるかなー?」

 「私の許可なく何をしているの、悠」

 

 いや別に菜月(なつき)の許可なくてもいいだろ。この二人は俺が学校でしゃべることができる三人のうちの二人。っていうかもう全員出てきちゃったじゃねえか。俺の交友関係狭すぎ。それよりお前らも三組だったのか。


 この姉妹は双子で菜月が妹で沙月は姉である。二人ともどちらもかわいく、学校で彼女にしたいランキングの一位、二位を取っている。


 菜月は髪が長く、背は大きい。確か前160って言っていた気がする。胸は..........。しかし、胸が小さいことをふき飛ばすくらいには、とてもいいスタイルをしている。そして顔はモデルのように整っている。沙月より姉っぽいが、妹なのである。


 対象的に沙月は髪が短く、背は小さくはないが大きくはない普通くらいの大きさである。胸は大きく確かDとかなんとか大きい胸を張って自慢してきたのを覚えている。顔は童顔で、唯一菜月と似ているのは、目だと思う。


 なぜこんな美少女姉妹と友達なのか、詳しくすると長いので割愛するが一年のころ、菜月が困っているのを助けてから仲良くなったような気がする。


 それよりもだ。


 「なんで、こんな動画をもっているんだ?」

 「悠はまだ入ってないけど、クラスのラインに載ってるよ」


 ご丁寧にありがとうよ。沙月よ。


 「なあ、悠。朝言っていた噂ってお前だったのか......。」

 「そうみたいだね」

 「そうみたいだね。じゃなくてね。これは何なのッて聞いてるの」

 「わ、分かったから。そんなに体を揺らさないでくれ。」


 そしてしぶしぶ、朝の一部始終を話した。


 「「ふーん。」」

 「.....お前らあからさまに納得してないだろ。ほんとにそういうことがあったんだって。」

 「.....まあ、一応納得してあげるけど。これからどうするの?」

 

 うーん。焦っていてこれからのことをあんま考えてなかったな。とりあえずやることは、あの美少女後輩がだれなのか、どうして俺のことを知っているのかなどかな......?まあ、噂はたぶん勝手に浸透するから、どうしようもないとして。


 「おーい。ホームルーム始めるぞ」


 先生が入ってきたことにより、この騒動はいったん終わりを告げそれぞれ席に着く。


 「今日からお前らは二年生になるわけだが、..........」


 ほんとどうすっかなー。

 


 

 


 

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