学校に入場。
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あの凄惨な場所から走り出し、校門を抜ける。
息を整えて、まるで何もなかったかのように飄々とした顔で歩く。
大丈夫であろうか。周りにばれていないだろうか、と細心の注意を払って周りを見渡す.......。
ふぅ。おそらくだがあの事を知っている人は、いなそうに見える。
今日は始業式であり、クラスも変わるのである。そのおかげか分からないがみんな少し浮かれているような、そんな雰囲気を出していて、気づいている人がいないように見える。
ありがとう。クラス替え。
クラス替えに初めて感謝しながら、昇降口につく。
.......うわー。そこには某ジブ〇みたいなことを言いそうになるほど、人だかりができていた。
まじか。俺あそこに行かなきゃならんのですか。俺は勇者でも戦士でもないんですが。
なるほど。こうやって必要に駆られたとき戦士が生まれるんだな。そうだよな、前たまたま行ったスーパーの特売で叔母様方、まるでいくつもの戦場を潜り抜けてきた戦士みたいな感じがしたもんな。すごくかっこよかったぜ。叔母様方
俺が叔母様を内心で絶賛しているとき、横から知っている声を聞き、横を向く。
「おはよ。悠」
「ああ。おはよう。涼太」
こいつは斎藤涼太。俺が学校でしゃべることができる三人のうちの一人であり、唯一の男友達である。
ほかの二人はまあ後々会うことになるだろう。
それよりもだ。この斎藤涼太はむかつくことに勉強もそこそこでき、運動もそこそこでき、何よりも十人中九人はイケメンというだろう容姿をしているのである。そのおかげか普通にもてるのである。なぜこんなイケメンと友達なのかは、まあ端的に言ってしまうと、仕事で知りあった仲なのである。
言ってはいなかったが、俺はライトノベルの作家をやっていて、こいつは声優である。それも結構人気な。俺なんて高校入ってデビューしてやっと短編小説を完結できたっていうのに。売れ行きはまあそこそこである程度ファンがいる程度である。
ああ。うん。こいつみたいな奴が主人公とかなんとか言われるんだろうな。
トラックに引かれて死なないかな、こいつ。
「おい。また悠また思っていることが口に出てたぞ」
「え?まじか。ぞれはスマナカッタね」
俺は昔から思っていることをぶつぶつと無意識にいっているらしい。
「.......。まあ俺の寛大な心で許してあげてあげよう。それより知っているか?朝、一年生の美少女が路上で二年生に抱き着いたりしたり、しなかったり。そんなことがあったらしいぞ。まあ、噂だけどね」
「へ 、へー。そんなことがあったんだ。そ、それよりもどこのクラスになったのか見に行こうぜ」
「お、おい。引っ張るなって。」
無理やりはなしをそらし、強引に引っ張る。
「わかったから引っ張るのやめてくれ、っていうか悠おまえってそんなにクラス替えに興味があるのか。てっきりそんなことに興味はないのかと思っていたんだけど。」
そうだよ。まったく興味ないけど絶対に話をしてほしくない事柄を君が言ったから無理やり話をそらしただけだよ。
「そ、そうだよ。あー次のクラスはどっこかなー。」
無理やりテンションをあげないと気が気でない。うーんそれよりも俺の名前はどこだろうか。一組から順にみていく。
うーーーーん。あ、あった。三組か。何とも言えないな。
「俺は三組だぞ。」
「.......。あ、あった。俺も三組だ」
はぇー。去年と同じくまたこいつと一緒か。何かとこいつとは縁がある。
「じゃあ。今年もよろしくな。学校だけでなく仕事も」
「ああ。よろしくな。」
それは嫌味かな?と思ったが聞かなかったことにした。
そして教室に向かう。
そこでこれまためんどくさいことになるなんて今の悠には知る由もなっかった.......。って思っておけば逆フラグ建築理論でなんもない展開を僕は希望しまっす。
逆フラグ建築理論とは.......?
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