ほんとにこの人たちは
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「ねえ、菜月?」
「何?悠」
「佳織?」
「はいなんですか?先輩」
「くっつかないでくれ。」
あれから、佳織と菜月は色々言い争ったり、じゃれたり?を繰り返して今に至る。
「あと、こういう事は外では絶対にしないでくれ」
「えー」
「ふ、甘いね。佳織。これは悠は中ならやっていいって遠回しに伝えているんだよ」
「くっ。なるほどやりますね」
「私と悠の絆の前に屈するといい」
「嫌べつにそんなつもりじゃなかったんだけど!?」
なんだろう、今日の菜月はぐいぐい来る。
.....まぁ、理由はさっき話してもらったから理解はできたんだけど…。
また,こうも思う。
どうして俺なんだと。
やはり二人とも、罰ゲームなんだろか。
お金か?お金なのか?
俺、あんまり持ってないぞ。
まぁ、一人暮らしするのには稼いでいるつもりだが。
でも、ほとんど使わないし。
っというか使いたくない。
よく言うからなぁ。作家の才能はいつ枯れるか分からないって。
それが結構怖い。
「どうしたの?悠。そんな神妙な面持ちして」
「そうですよ、先輩」
「うーん、あーいや何でもない」
前、佳織に注意されたっけ。本気で恋している私に失礼だとか何とか。
それは、嘘じゃなければ菜月にも当てはまる。
今度から、いろいろ気を付けよう。
それから、労おう。俺の書いている主人公を。
毎回こんな気持ちなんだな。
自分で書いているけど、実際そうなった時しか分からないことがあるってほんとなんだなぁ。
…ってうわー。自分モテてるとか思っている俺ちょー痛い。あーいたたた。
少し、自意識過剰かもしれない。
「今度は、しかめっ面をしだして、ほんとにどうしたのよ」
「大丈夫ですか。何なら付きっきりで看病しますよ…?」
「大丈夫。ってそんなにしょんぼりするな。なんか申し訳なくなるだろ」
はぁ。ここ最近朝は高頻度で疲れる。
「ってそれより、学校行かなきゃな」
「あ、すっかり忘れてた」
「私もですー」
朝ごはんはー、トーストだけでいいか。
「先輩、朝ごはんそれだけなんですか?」
「え?そうだけど」
基本的に母さんとかがいない限りそうだ。
「やっぱり、私が作ってあげなきゃダメですねー」
「なんでそんなにうれしそうなんだよ」
「そりゃー、好きな人に尽くすことができますから」
「.....っ」
この後輩いちいち可愛い。
「ちょ、いたいたた」
「そこでいちゃつかない。.....私も料理くらいできる。佳織にだけいい顔なんてさせてあげない」
「ふ、先輩と私の友情いえ、恋心をなめないでください」
「俺は抱いていないけどなー」
「もー、そこはのってきてくださいよー。私がどうなるか分かりませんが」
「またいちゃつかないの」
「ちょ、痛い。太ももつねるのやめてください」
「私も悠といちゃつきたいんだから」
ん?なんて言ったんだろう。最後の方が小さすぎて聞こえなかった。
なんか俺難聴主人公みたいだな。
ってそれより学校遅れる。
「菜月、佳織、学校遅れるから行くぞ」
「まだそん時間んじゃな.....ほんとね」
「それじゃー先輩いきましょー」
と言いながら、抱き着こうとする佳織をひらりと避け玄関に行く。
「ほら、早くいくぞ」
「はーい」
「うん!」
朝から疲れるのは今日で最後にしてほしい
すいません。かなり遅れてしまいました。
まぁ、いい訳ですが、腹痛ごときと思いそのまま生活していたら実は盲腸で救急車で運ばれたり、台風で実家が浸水したりと大変でした。
これからは前のように投稿していくのでよろしくお願いします!
ブックマーク、評価よろしくお願いします。




