か、勘違いしないでよね!
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あれから俺たちは電車に乗り、水戸駅に向かう。
今更だが、俺の住んでいる都道府県は茨城県である。
そう、茨城県。あの魅力度最下位の茨城である。
そんな茨城県で若者の街と聞かれたら八割の人が水戸と答えるんじゃないだろうか。
まぁ僕に聞ける人なんてほとんどいないんだけど。
そんな訳で水戸に来ている。
水戸周辺には映画館、雑貨屋、アパレルショップなどいろいろある。
「先輩、先輩。あそこの店に行きましょう。」
「ああ、いいけど。あそこって雑貨屋だぞ」
「いいじゃないですか。さっき泣かせた罰です!」
「お、おう」
べつに罰じゃなくても普通にいくんですけどね。
そして店にはいって行くが…
俺こういうとこ入ったことあんまりないんだよな。
佳織はテンション高めであたりをきょろきょろする。
「先輩、このコップかわいいくて、お揃いなものがありますよ!買いましょうよ」
「いいけど」
俺の家にまだ使えるけどいっか。
それから何故かお揃いの物を買う。
あ、会計は男の俺がやんなきゃだよな。
「佳織。会計はやらせてくれ」
「え、いいですよ。私がやります」
「ほら、そこはかっこつけさせてくれ」
「十分かっこいいんですけどね」
「はいはい。ありがとありがと」
「気持ちがこもっていませんよー。」
とりあえず、俺が会計する。
「先輩。そのコップとか先輩の家に置いておいてください」
「え、なんで?買った意味がないぞ」
「大丈夫ですよ。もとから先輩の家で使う予定でしたから」
全然大丈夫じゃないと思うんだけど。
段々佳織の私物が増えていきそうな気がして。
それから、二件くらい店を回って予定のアパレルショップに行く。
「先輩、先輩。この服どうですか?」
「かわいいよ」
「さっきから、先輩。可愛いしか言ってませんよ」
しょうがないじゃないか。可愛いしか感想が浮かばないんだから
「へ?せせせ、先輩。今なんて言いました?」
また思っていたことが口に出ていたらしい。
「しょうがないじゃないか。」
「違います。その次です」
「なんていたっけな。忘れちゃったな」
「先輩のいじわるー。」
はい。可愛い
「それよりこっちかこっち。どっちの方がいいですか」
「うーん」
片方は大人っぽい格好で、もう片方が少し大胆な服だ。
俺は、あんまり露出が少ないほうがいいかな。
「俺は大人っぽい服のほうがいいなー。」
「わかりました!」
そして佳織がレジに走って行こうとするので
「佳織、ちょっと待って。俺に払わせてくれ」
「だめです。さっきから先輩だけに払わせていますので」
「それくらい恰好つけさせてくれ」
「それさっきも聞きましたしそれくらいは払わせてください。」
「うーん。じゃあ割り勘でどうだ」
「.....分かりました」
それから、結構遅くなったので、適当によるご飯を済ませて帰る。
「先輩、また明日」
「また明日」
ふぅ。今日は色々疲れたな。
でも、まぁ楽しかった。か、勘違いしないでよね、まだ佳織に絆されたわけじゃないんだからね。
でも、いろんな佳織を見れた気がする。
良くも悪くも。
そして俺は家に帰り今日のことを日記に書き寝た。
今日の朝の騒動を忘れて.....。
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