ほんっとごめんなさい。
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あれから教室に行き、菜月と沙月にあの子が誰でなんで俺のことを知っていてどういう関係なのかも話した。
「悠はその子のこと好きなの?」
菜月が聞いてくる。
可愛いと思うけどまだあって二日だからな。なんともいえない。
「まだ好きじゃないよ」
「ふーん」
菜月が若干うれしそうな顔をした。なんでだよ。お前は一生孤独がお似合いってことか?
「まぁ事情は分かったわ」
「そういうことなんだ」
「で、なんで朝から一緒に登校してたの?」
「うーん。それはーその。まあ何でもないよ」
「ごまかさない。はっきり言いなさい」
でもな、佳織が家に押しかけてきていろいろあってご飯作ってもらって一緒に登校した。とか言ったらなんかひどいこと言われそうな気がするんだよな。とりあえず、無難に
「たまたま、会っただけだよ」
「本当かなー?」
「う、うん」
「悠、嘘ついてたら私の胸触ったって言いふらすよ。今白状したら許してあげる」
「無実の罪を擦り付けないでくれないかな!?」
さらっと菜月って怖いこと言うよな。たまにだけど。
それより言うしかないよな。流石に変態としてあと二年間の学校生活を過ごしたくはない。
「えーとそのー。朝佳織が押しかけてきて、いろいろあってご飯作ってもらって一緒に登校してきました…。」
「え!?」
「..........」
菜月の無言が怖い。なんか死んだ魚のような目をしてるし。
あれ?間接的に死ねって言ってる?
「.....高梨悠君。あなた明日から覚悟していてね」
あ、やばい。菜月の目がマジだ。
ガラガラ
「おい、お前ら席につけ。ホームルームを始める」
俺、明日からどうなるんだろう。
放課後の買い物どうしよう。
朝のホームルームが終わり、授業が終わり、帰りのショートホームルームが終わった。
あれから、沙月はしつこく聞いてきたが菜月は真剣な顔で考え事をしている。
..........明日には俺死ぬのかな。
それより、今のことを考えねば。
早く校門に行き、テンプレの「待った?」「うんうん。全然待ってないよ」
をやらなければ。
走って校門に向かう。あ、もちろん廊下は歩きましたよ。優等生ですから。
だが、校門に男女が見える。
あれは、佳織だ。そして隣にいるのが..........うわイケメンだ。
イケメンが佳織になんか言っている。
..........あーハイハイ。わかりましたよ。
やっぱり、俺のことをバカにしていたのか。
イケメンの彼氏を見せつけてざまぁ乙とかいう展開か。
くそが。
俺はリターンしてその場をあとにしようとするが、
「あ、先輩」
佳織に見つかる。
「なんだよ」
少し声が荒っぽくなってしまう。
「..........先輩、私何か悪いことしました?」
は?こいつマジか。
「あんなかっこいいい彼氏がいますよ。ざまぁってことだろ。はぁ、もう近づかないでくれ」
「ち、違います。先輩を校門で待っていたらあの人が告白してきて、それで断っただけです!!」
そのイケメンが走って校門を去っていくのが見える。
「..................え?」
え。そうだったの。それじゃあ俺結構最低なこと言ったよな。
あ、佳織が泣きそう。
あー、まずいまずいまずいまずい。やらかした。
「佳織。ごめん。本当にごめん。佳織が俺のことが好きって完全に信じ切れてなかった。だから本当にごめん」
「先輩のばかー。ひっく」
佳織がポカポカたたいたと思ったら抱きしめてくる。
完全にやってしまった。
「本当にごめん」
「…。先輩。この後のデート。私を泣かせたんですからずっと手をつないでいてください。」
これはしょうがないっていうか佳織の言うことを聞いてあげなきゃだめだ。
「うん。わかった」
「絶対に離しませんから」
力強くだが優しい声で言った。
少し視線を感じる。
あ、まずい。ここ学校なの忘れてた。
どんどん生徒が昇降口からでてくる。
若干見られたがいいか。
「佳織、はい」
手を差し出す。
「はい!」
佳織は泣いたから若干目が赤いがうれしそうな顔をして手を取る。
そして初めが最悪で、でーと?かいもの?が始まった。
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