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ワケがワカラナイヨ。

初投稿です。温かい目で見守ってくださいw

 「桜舞い散る空の下、俺は胸を躍らせながら新しい学校の通学路を歩いていている......。」

 っとラノベの一巻冒頭のようなことをぐだぐだと適当に考えながら、俺は通学路をのっそのっそと歩いていた。


 なぜのっそのっそと自分でも感じられるくらい遅く歩いているかというと、今日は緑清高校りょくせいこうこう)の始業式なのである。


 始業式。聞く人によってはいいことに聞こえるだろうが、俺こと高梨悠たかなしゆう)にとってはただの苦痛なのである。


 まあ大半の人はいい思いはしないと思うが、一部の学校エンジョイしている勢にとっては喜ばしいことなのであろう。前を歩いている陽キャ共や周りを歩いているいかにもな男女は


 「春休みなにしてたー?」

 「俺はかのじょとでーとしてたー」


 みたいなことをしゃべっているのが聞こえる。


 え?おまえは話す人はいないのかって?


 なめてもらっちゃ困る。しゃべることができる友達なら三人はいるぜ......。

 

 まあそれが多いか少ないかは置いておくとして、とりあえず学校に行きたくないのである。


 そんなつまらないことを考えているのも疲れてきたので一度よく周りを見渡してみると、入学式を終えて新しい学校にそわそわしているのであろう新入生がちらほら見える。


 あー。俺も最初はそわそわしてたなー。また、ボッチにならないか心配で。  

 

 「せんぱい」


 ん?後ろのほうから俺に向かって言われたような気がするが、俺に向けてではないだろう。だって俺二年生だし。入学式を終えて間もない新入生に声を掛けられるはずがない。新入生に声をかけられるのは陽キャのような気さくな人達だけだろう。


 「先輩。先輩!」


 っていうかもう新入生に手を出した陽キャがいるのか。

 うわー。マジかー。ヒクワー。

 あいつらってホントてを出すの早いよな。恋愛界のウサイン・ボルトなんじゃないだろうか。少しは自重を覚えたほうがいいと切におもいます。


 「先輩。聞いてますかー?」


 それより早く返事してあげろよ。それともあれか。焦らしプレイなのか。


 「先輩って俺のことかな。」


 おー。やっと返事をした。それより焦らしプレイが好きなのかなその男女。


 「え?あなた誰ですか。しゃべりかけないでください。近づかないでください。」


 oh......。今度はSMプレイですか。ハードな性癖をお持ちなようで。

 っていうか段々声が近くなっているようないないような。


 「先輩、無視しないでください。先輩が無視しするというのなら......っえい」


 ん?なんか今までに感じたことのない柔らかいものが背中に当たっているような気がする。それに


 「えへへ。先輩のこと抱きしめてます......。えへへ」


 みたいな声が背後からきこえる。


 恐る恐る後ろを向いてみると


 「あ。やっと先輩が反応してくれましたね。抱きしめないと反応してくれないなんて先輩のいけず」


 あれ?この子どっかで見たことがあるようなないような。


 っていうかこの子すごくかわいいんですが。


 まず第一に黒くとてもきれいな長い髪。色白な素肌。身長は、俺が175くらいで、背中の上あたりだから、155くらいではないだろうか。そして何よりも印象に残るあろう、なんでも見通しているんではないかと思うほど、きれいで透き通った眼をしている。端的に言ってしまえば美少女なのである。そして何よりも俺のストライクゾーンのど真ん中なのである。


 そんな美少女がなぜ俺に抱き着いているのか、意味が不明すぎて俺の頭はオーバーヒートしていた。


 まあ、とりあえず話をしようじゃないか。この意味が不明な状況を整理するために。


 「俺に抱き着いている美少女さんや。少し話を聞いて......。」

 「え......。これは夢?今先輩に美少女って言われたきがします。先輩もう一回言ってくれませんか」

 

 え......。俺が夢かって思いたいんですが。まあ素直に指示に従おう。


 「とってもかわいいですね」

 「......。先輩にかわいいって言ってもらえました。もう私は感無量です。いつ先輩のお嫁さんになってもいいです。えへへ」


 あーもう滅茶苦茶だよ。


 さらに意味不明になったし周りの視線は痛いし、さっきこの子に話しかけたであろう男の子はお前を殺すみたいな視線を送ってくるし。なんかこの展開ラノベっぽいし。などいろいろ考えた結果俺は思考を放棄して立ち尽くすことにした。


 



 

 


 


初投稿なので、至らないことが山ほどあると思いますが、感想やコメントお願いします!

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