春奈とミツキ
「自分は誰かの代わりかもしれない」と思ったことはありませんか?
何か大切なものを失ったように感じることはありませんか?
それはもしかすると、誰かの「願い」の代償なのかもしれません。
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高校2年生の春菜は転校してきたミツキと出会う。
初対面のはずなのに、2人はなぜか互いに懐かしさを覚える。
毎日を楽しんで生きている春奈と、人生をつまらなく思い、自分の存在に疑問を抱くミツキ。
対照的な2人であったが、次第に心を通わせていく。
そして、「その時」がやってくる。
消えてしまったモノ。代わりのモノ。
それらはすべて、大切な人を守るために、差し出されたモノだった。