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作者:

静かな白線の内側に立ち

真っ白な頁に目を落とす

頁の上に淡い日が落ちて

文字は四月の光を帯びる


宙に溶け出す満ちた気配

アナウンスが短く鳴響く

人の疎らな広いホームに

車両が連なり入って来る


にわかに風が巻き起こり

手の裡の頁がはためいた

指に優しく触れる文字は

掬い上げられる時を待つ


緩やかに車両は遅くなり

大きな溜息と共に止まり

その身を静かに横たえた

目前で扉が勢いよく開く


如何にも男が降りてきた

勝ち誇ったように全身で

両手を頭上に突き上げて

高らかに腹の底から叫ぶ


此処は地球だ


僕は確かにと思って頷く

靴底には見慣れたホーム

寝息を立てる言葉を手に

旅立つために乗り込んだ

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― 新着の感想 ―
[一言]  葵枝燕と申します。  『駅』、拝読しました。  綺麗な文の流れだなと思いました。
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