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兆兆発止  作者: ぱんろう
最終決戦編
98/150

98話:複雑な建物内部

十兵衛たちはとにかく走っていた。途中、構成員が攻撃を仕掛けてくるが、その度に十兵衛や川路兄弟たちが対応していた。

建物内部はかなり複雑な構造をしており、2階に続く階段を探すのも難しい。しばらく走っていると、十兵衛は、ある心の声に気がつく。

(こいつは!)


「!リード!!」

デイヴィッドだった。

「久しぶりだな。デイヴィッド。兆能力ファイトクラブ以来かな?」

デイヴィッドは十兵衛の方に向かっていった。

(お前さんたち!先に進め!こいつがいる先は警備が手薄だ!)

叫んだかのような十兵衛の心の声を聞いて、メンバーたちは先に進もうとする。デイヴィッドはそれを阻止しようとするが、善治の放水攻撃によって気が散っていた。

「まあいい、他の護衛がいる…少数精鋭のな。私は、お前との決着をつける…つけてやる!」

「デイヴィッド…それはこっちのセリフだ!」

十兵衛とデイヴィッドは見つめ合う。どちらも下手に動かずじっとしている。

先に動いたのは十兵衛であった。十兵衛は壱極集中のキックをデイヴィッドに当てようとする。デイヴィッドはその足を右手で掴む。もがく十兵衛は、後ろに何かが浮いているのを、デイヴィッドの心を読むことにより察知した。デイヴィッドがそこら辺にあった観葉植物を宙に浮かせていたのだ。デイヴィッドは、それを自身がいるのも顧みず発射した。

(まずい!)

十兵衛はそれをかわす。しかし、観葉植物は方向を変え、再び十兵衛の方に向かっていく。十兵衛は拳にオーラを纏わせ、その拳で観葉植物を破壊した。デイヴィッドは、その隙をついてきた。足を掴んでいない左手にオーラを纏わせ、十兵衛にぶつけようとする。十兵衛は、拳にオーラを纏わせて対応する。拳と拳のぶつかり合いだ。かなりの衝撃が発生し、周囲にいた川路兄弟や構成員が吹き飛ばされた。2人による激しい戦いが続く。


一方、秀助たちは入り組んだ建物内部を走り回っていた。構成員が出現する度に、応戦する、それの繰り返しであった。いずれ、2階に続く階段を発見した。

「ここで二手に分かれるのね!」

「皆、じーさんの受け売りになるが…死ぬなよ。」

その場にいた全員が、秀助の発言に頷いた。そして、十兵衛に言われた通りの二手に分かれて五味川茉莉の捜索を始めるのであった。

2階では、トレイシーが先導していく。皆はそれについていった。すると、二手に分かれる通路にさしかかった。右か左か。7人が迷っていた。はっと閃いた秀助が提案する。

「さらに二手に分かれよう!俺は左に行く!」

他の皆もそれに賛成し、それぞれ行きたい方を選んだ。結果、

右:中原、トレイシー、七郎次

左:秀助、みつね、雄康、伊里

となった。

「やっぱり左にしたい!」

七郎次が嘆願し始めるが、伊里を筆頭に、それを無視して左を選んだメンバーが進み始めるのであった。

「そんなぁ...」

「一度選んだ以上、変えるのはよくない。行くぞ!」

七郎次は仕方なく、中原らと同じ右の通路を進んでいった。


左の通路を選んだ4人が進んでいると、2人の男と遭遇した。

「来たぜ。」

「ああ、そのようだ。」

その2人の前に雄康が飛び出した。それを見て、伊里もすかさず飛び出した。

「…ここは俺に…あれ?…と伊里に任せてくれ…」

「だが、2人で大丈夫なのか?」

雄康はにやりとしながら言った。

「…秀助…俺たちで大丈夫だから、任せろと言っているんだ…」

「五味川はん、うちらをなめたらあかん。」

それを聞いた秀助は、走りだした。

「頑張ってね!2人とも!」

そう言って、みつねも走る。

(…ミスター・リード首都警総監、園田と林田…交戦開始します…)

雄康は心の中で十兵衛に報告した。デイヴィッドと交戦中ゆえか、返事はなかった。

「おい、行っちまったぞ。」

「いいんだ。奥にも護衛はたくさんいる。それよりも、こいつらをさっさと片付けよう。」

男たちには少し余裕があるそうだ。

「…そんな簡単にやられるかよ…」

雄康がむっとしながら言うと、男たちは笑いだした。

「ははは。別にお前らを見くびっているのではない。ただ、俺たちが強いだけなのさ。」

「そう、俺たち聖マリアンヌ教団精鋭兵がな。」


七郎次はがっくりした様子で進んでいる。それを見たトレイシーがふふっと笑いながら言った。

「きっと、他にいい出会いがあるわよ。」

「ちょっと待ってください!なぜ失恋した前提なんですか!道を違えただけですよ!チャンスはまだある!」

七郎次は進むスピードを高めながら言った。

「騒がしい奴だな…」

中原が呆れていると、突然3人の構成員が襲いかかってきた。中原や七郎次が返り討ちにして、構成員を倒す。しかし、様子が変だ。

「ぐぎぎぎ、侵入者…こ、こころ…す」

「なんだ、こいつら?不気味だな。」

中原が気味悪がっていると、一人の女が立ちはだかっているのが見えた。

「敵がきたにゃ。」

幹部のNo.8であった。紫色のオーラを発しながら、No.8は言った。

「ゾンビたち、こいつらを全滅させるにゃ。」

No.8の後ろには不気味な人々がふらふらと歩いていた。


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