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兆兆発止  作者: ぱんろう
精鋭暗殺部隊来襲編
87/150

87話:リベンジ暗殺部隊

(おやおや、皆勢ぞろいじゃないか。これは狩るチャンス!)

十兵衛らを尾行しようとした、そのとき、


「待ちなさい。No.4。」


No.4は後ろから声をかけられた。そこにいたのは、No.7であった。

「No.4じゃないか。どうしたんだい?」

「警告だ。」

「警告?」

「そうだ。あいつらには、お前一人で勝てないというな。」

「なんだって?」

No.4はにこやかな表情をしている。間髪入れず、No.7が言った。

「手を組むぞ。No.4…いや、カール・ウェーバー!」

「!…手を組む?もともと僕たちは同じ精鋭暗殺部隊なんだろ?」

No.7の意外な提案に少し驚くも、No.4は笑いながら返した。

「それはそうだ。だが、向こうのチームと私たちのチームでは明確に違うところがある。」

「ほう?」

「『結束力』だよ。ウェーバー。」

「!」

No.7から意外な言葉が出てきた。No.4―ウェーバー―はしばらく呆気にとられていたが、そのうち大笑いした。

「結束力だって?君らしくもないね。No.7。」

No.7はしばらく間を置いて、口を開いた。

「No.5、ランビナント・センがやられた。」

「!」

ずっとにこやかとしていたNo.4の表情が変わった。

「なんだって…?あのNo.5が…?」

(まさか、あの後か…?あいつらがやったというのか!?)

「私だって驚いているさ…あのNo.5がやられてしまうとは…そうなったのも、あいつらが数人がかりで相手をしたからだ。」

No.4はしばらく考えこんだ。No.4は公園でNo.5と対峙したときのことを思い出す。あのとき、自分の勝手な行動があって、No.5を振り回してしまった。そう思ったNo.4は決心した。

「わかった。No.5の死は僕の責任でもある。やろう、No.7、いや、、ゲオルグ・デュルケーム」

No.4とNo.7、もといウェーバーとデュルケームは握手をした。

そこに2人の男が近づいてきた。2人とも、身頃が青いクレリックシャツを着ている。

「話は聞かせていただきました。どうか、私たちにも協力させてください。」

「え?誰?」

ウェーバーが困惑している横で、デュルケームが驚いていた。

「君たちは、聖マリアンヌ教団の精鋭戦闘兵…!なぜこんなところに!」

「ええ、私がゲルフ、横にいるのがギベリンです。No.1より、精鋭暗殺部隊に手を貸せとのご命令をいただきました。マリアンヌ様に手出ししようとする輩は、排除せねばなりませぬ。」

「これは、嬉しい助け舟だ。」

2人は聖マリアンヌ教団の精鋭戦闘兵2人を歓迎した。そこに、別の2人組が近づいてくる。

「俺たちも加えろよ。」

「え?誰?」

今度は、デュルケームが困惑して、ウェーバーが驚いていた。

「君たち、兆能力戦闘訓練を実施した、中東のテロリストじゃないか!なぜここに?」

「あんたらのボスに用があってな。その帰りに温泉でもと思っていれば、あんたがいたんだよ。それより、面白そうな話だ。訓練のこともあるし、協力させてくれ。俺はノア、こいつはライオンと呼ばれている。」

ウェーバーたちは何も言わず頷いた。こうして、様々な人間が入り混じった五味川茉莉救出メンバー暗殺部隊が改めて結成された。

そんなことも知らずに、メンバーはゆったりと温泉に浸かっていた。

「ね、ねぇ、園田君。」

「…ん?」

温泉に浸かっていた七郎次が、雄康に声をかける。

「君って、伊里のこと、どう思う?」

「…どうって…何が?」

「あ、いや!なんでもない!いい湯だよね!」

「…?」

近くで湯にどっぷり浸かっていた善俊だが、暗い顔をしている。不思議に思ったアダムスが尋ねる。

「せっかくのいい湯なのに、晴れやかじゃないね。彼のことかな?」

「…うん。本当にいいのかなって。」

曇らせた眼鏡をくいっと上げながら、五郎兵衛が言う。

「川路さん、私たちはチームでやっています。自分勝手な行動は、チームのバランスを悪くする…仕方のないことだと思いますよ。」

「それに、彼のことだ。何か考えでもあるんじゃないか?実は、どこかに潜んでたりして。」

「!」

善俊は辺りを見回す。アダムスがくすっと笑った。

「冗談だ。まあ、彼にいい報告ができるように、頑張ろうじゃないか。」

「…そうだね。」

善俊は暗い表情のまま温泉から上がるのであった。


一方、女湯では、智子以外の女性メンバーが入浴していた。智子は疲れのあまり、部屋に入ってすぐに眠りについたのである。女性の同期は智子としか会話していなかったみつねにとって、気まずい空間であった。

(こういうのって、声かけてもいいのかな?でも、ゆっくり浸かりたい人かもしれないし…)

みつねは同期である伊里の顔をじっと見ていた。すると、伊里の方から声をかけてきた。

「あの、うちの顔になんかついとる?」

みつねはそれに驚いた。

「ひえっ!?あ、えーと、すごく落ち着いた様子で入浴するなぁって思って…」

「ふふっ。何それ。」

その後、2人は打ち解けていったようだ。温泉から上がって、部屋に戻る途中も談笑していた。

しかし、そんな女性陣についていく3人の怪しい人影があった。ゲルフ、ノア、そしてデュルケームである。


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