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兆兆発止  作者: ぱんろう
精鋭暗殺部隊来襲編
76/150

76話:その頃、善俊たちは

ニールス&ペーター、そしてホーゲル・キュルテンとの死闘を乗り越えたみつねたちのグループ。しかし、善俊たちがこの場に駆けつけることはなかった。

病院でみつねたちと別れてから、善俊らは食事に行っていた。その後に宿舎に帰ろうという話になっていたので、みつねたちが戦っている最中に駆けつけることもできたはずだ。だが、それはある理由によりできなかった。これは、みつねが首都警察の宿舎で死闘を繰り広げていたときの、善俊らの動向を記録したものである。


遡ること、数時間前。病院でみつねたちと別れた善俊たちは、前述の通り食事をとろうとしていた。

「ステーキだよ!」

「いいえ!和食です!」

どこで食事をとるかについて、アダムスと五郎兵衛が争っている。善俊は苦笑しながら、その様子を見ていた。

結局、バイキング形式の店に入った。

「それより、としちゃん。」

「ん?どうしたの?」

アダムスが真面目な顔をして言った。

「俺たち、つけられてるよ。」

「!」

「数は2人だね。おそらく、タギーだろう。」

善俊は辺りを見回しながら言った。

「どうするの?」

「本部に連絡しよう。何かあったら丸山首都巡査部長に連絡するように言われている。」

そう言いながら、携帯電話を取り出し、本部に連絡し始めた。アダムスは、しばらく電話で話し込んでいた。

「OK!この店に迎えに来てくれるってよ!」

「よかった。相手はしゅう君も倒すような人だからね。」

「とはいえ、店内で待ち続けるのは迷惑ですね。外で待ちましょう。」

善俊たちはほっとした表情をしながら店を出た。安心したのか、店の近くにあった公園で談笑を始めた。しばらく談笑を続けていたが、そのうちアダムスに電話の着信があった。しばらく話し込み、それが終わると2人に言った。

「どうやら、丸山首都巡査部長は別の業務に追われているらしい。代理を寄越すからもう少し待ってくれとのことだ。」


―――

「それにしても、この時間になると人通りも少なくなりますね…」

「「!」」

善俊とアダムスが動揺した。確かに、辺りを見回しても人っ子一人見当たらない。

「さっきの店に戻ろうか。事情を話せば、入れてくれるかも。」

善俊が提案した。2人はそれに同意し、店に戻った。しかし、

「どうなっているんだ…誰もいない!」

店にさえ誰もいなかった。改めて辺りを見回すが、それでも人の影がない。

「2人とも、これはある兆能力の仕業だ。」

「影縫ですね…」

3人は影の世界に連れ去られたのである。

「ここから脱出するには、影縫の使い手を倒す必要がありますね。」

五郎兵衛が何かを探すような動作をしながら言った。

「ならば、僕に任せて。」

善俊はそう言うと、目をつむった。ビジョンジャックを発動したのである。周りには2人を除けば、敵であるタギーしかいない。つまり、視界のジャックが容易なのである。

「11時の方向だ。」

それを聞いて、アダムスがそこに向かう。すると、驚いたタギーがつい姿を現してしまった。アダムスは普通のパンチでそれを吹き飛ばす。それでもかなりの威力があり、タギーは飛んでいった。すると、


―――

普通の世界に戻ることができた。しかし、善俊はビジョンジャックを解除せず、視界のジャックを続けていた。すると、

「9時の方向、僕たちをじっと見ている視界を発見したよ。」

次は五郎兵衛がそこに向かう。すると、タギーが出現し、カットラスを突き出してきた。しかし、五郎兵衛はそれをかわし強烈なかかと落としをお見舞いした。タギーはそのまま倒れこむ。

「さすがだね。兆能力を使わずに倒すなんて。」

善俊が微笑みながら言った。

「としちゃんのおかげだよ!」

「霧隠れや影縫に、ビジョンジャックは相性抜群でしたね。」

お互いを称えあっていると、一台の車が到着した。そこから中原が出てきた。

「中原首都警部!」

「おう、大丈夫だったか?すまねぁな。遅れちまって。」

「いいんです。刺客はこの通り、捕縛しました。」

五郎兵衛が2人のタギーに手錠をかけていた。

「そうか。それじゃあ、そいつらは俺の棺に入れよう。」

そう言って、中原が棺を出現させ、2人のタギーを閉じ込めた。

「いいか?無理に抵抗すれば、兆能力を解除するからな。」

中原はタギーたちに念押しした。その後、4人は車に乗り込み、首都警察の本部に向けて出発した。

その様子を、一人の人影が見ていた。その人影は側に停めてあった車に乗り込むと、中原の車を追いかけるように走っていった。


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