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兆兆発止 第1部 ゴミ箱からの脱出  作者: ぱんろう
精鋭暗殺部隊来襲編
70/150

70話:ニールス&ペーター

みつねのグループは、善俊のグループと別れ、首都警察本部に戻ろうとしていた。そのグループを、2人の殺し屋、ニールス&ペーターがつけている。

「厄介なことになりました。ペーターさん。奴ら、首都警察本部に戻ろうとしています。」

「馬鹿野郎、ニールス。俺たちは最強コンビ・ニールス&ペーターだ。たとえ、相手の本拠地でも、殺しを実行できるのが俺たちの凄さだ。」

ペーターが自信ありげに言った。

「ってことは、ペーターさん。何か案的なものでもあるのですか?」

「そうだ、ニールス。耳を貸せ。」

そう言って、ペーターはニールスにこしょこしょと何かを話していた。それを聞いていたニールスは、みるみる顔の表情を明るくさせていった。

「それは名案ですね。ペーターさん。やりましょう、そうしましょう。」

「それじゃあ、行くぞ。ニールス。」

みつねのグループは首都警察の本部に入っていた。2人も後を追うように入っていこうとする。もちろん、入口の警備に止められる。

「君たち!何をしている!」

ニールスがおどおどした。

「えーっとぉ。なんて言うんでしたっけねぇ。ペーターさん。確か…」

ペーターがニールスの体を叩いた。

「お前は黙ってろ!ニールス!いや、おまわりさんね、実は兆能力犯罪について重要なタレコミがありまして…」

「そうだったのか。それじゃあ、受付用紙に必要事項を記入して、受付に渡して。」

警備は2人を通した。

「さすがです。ペーターさん。」

「いいか。ニールス。首都警察と話すのは俺に任せろ。いいな。」

ニールスは受付用紙に必要事項を記入し、それを受付に渡した。

「どうも。兆能力犯罪のタレコミに来ました。こちら用紙です。」

受付はその用紙に目を通していた。

「それでは、個人情報の照合をさせていただきます。身分証明書を。」

再びニールスがおどおどした。

「あれぇ。ペーターさん。ありましたっけ、そんなもの。」

「あるよ!ニールス!すみませんねぇ。こいつ、忘れっぽい性格でして…こちらで。」

そう言って、ペーターは身分証明書を受付に渡した。それは確かに日本のものだった。

「はい。確かに確認しました。それでは、ご案内いたします。」

2人は控室に案内された。

「ペーターさんって日本人だったんですか?」

ニールスが尋ねた。

「馬鹿野郎!ニールス!俺たちはいろんな国の偽造身分証を持ってんだよ!」

「ああー!ペーターさんはすごいなぁ。」

「全く….ニールス…」

ニールスは控室の中をうろうろしていた。

「ペーターさん。この建物、オーラ感知機がありますよぉ。」

オーラ感知機、兆能力を発動させる際に発生するオーラを感知する機械である。無色オーラでさえ感知できる優れものである。

「ニールス、俺たちのモットーといえば、なんだ?」

「はい。ペーターさん。『兆能力を使うのは追い詰められてから』ですね?」

「そうだ。ニールス。俺たちは今まで数百もの仕事をこなしてきたが、未だ兆能力を使っていない。つまり、心配には及ばないってわけだ。」

ニールスがはっとした顔をした。

「言われてみればそうですね。ペーターさんの兆能力が何か、忘れましたぁ。」

そうしているうちに、2人は取調室に案内された。そこには、2人の首都警察官が立っていた。

「よくいらっしゃいました。私、首都巡査部長の丸山です。」

「首都巡査の酒井です。」

ペーターが口を開いた。

「これは、これは、首都巡査部長までいらっしゃるとは。」

丸山という人はペーターが受付に渡した用紙を見ながら言った。

「指名手配中の兆能力犯罪者を知っているとのことでしたね?」

「ええ。そうです。」

「それを、どこで知ったんですか?」

「飲み屋ですよ。」

「誰が言ってました?」

「チンピラです。」

「ほう。」

丸山はため息をついた。

「お疲れですか?首都巡査部長。」

ペーターが言った。丸山は首を横に振った。

「いえ、あなたがた、本当に知っているのですか?もしや、いたずらなんて言いませんよね?わかってますか?こんなこと、ただのいたずらですみませんよ!」

「確かにそうですね。なんせ、ただのいたずらじゃありませんから。」

そう言って、ペーターは謎のお香を取り出した。そしてすかさず、2人はガスマスクを着用した。

「こ、これは…!」

丸山と酒井はその場で倒れこんだ。いびきをかいて寝ていたのだ。

「さて、ニールス。この部屋から出るぞ。」

ガスマスクを外して、ペーターは言った。


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