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兆兆発止  作者: ぱんろう
精鋭暗殺部隊来襲編
67/150

67話:緊急手術

秀助は救急車に運ばれていた。救急隊員が話し合っていた。

「困りましたね…これだけの傷…僕たちの治癒能力では治せませんよ…」

「ああ、病院で対応するしかないな…」

救急車はそのまま近くにあった総合病院に到着し、秀助は手術室に連れられて行った。そこには、知らせを聞いた十兵衛や中原がいる。菊千代は十兵衛に頭を下げた。

「申し訳ございません!私がついていながら…」

「いいんだ。諌山君。私にも責任がある。」

「…想像以上に刺客を送り込んでいるらしいですね…菊千代、どんな相手だった?」

「それが…」

菊千代は、襲われたときの様子を詳細に話した。

「タギーか…!信仰しているのは、SOCIOLOGIだろうがな...」

十兵衛が呟いた。タギーとは、インドで組織される殺し屋集団である。本来のタギーは、ヒンドゥー教の女神・カーリーを信仰し、流血による殺人を禁じている。そのため、黄色いスカーフによる絞殺を専門とする。

「中原君。皆に伝えてくれ。気をつけるようにと。タギーは組織化された集団だ。3人だけじゃない。」

わかりました、と言って中原がどこかに急いで走りに行った。

「秀助…」

十兵衛は、手術中と表示されている赤い照明に目をやっていた。しばらくすると、その照明が消滅した。手術室から執刀医が出てくる。十兵衛はそれに駆け寄った。

「彼の容態は…?」

「少なくとも、命に別状はないです。ただ、いつ目を覚ますかは…とりあえず、入院させましょう。」

十兵衛はほっと胸をなで下ろした。

「そうですか…生きてるだけ、よかった…」


次の日、改めて五味川茉莉救出メンバーが招集された。

「聞きましたよ。ミスター・リード首都警総監。しゅう君は大丈夫なのでしょうか?」

善俊が不安そうに聞いた。

「ああ。しばらく入院することになったが、少なくとも命に別状はないとのことだ。」

善俊やみつね、雄康らがほっとした。

「しかし、あの秀助がやられたんだ。皆も十分警戒してくれ。」


善俊らは、秀助を見舞いに行った。病室に入ると、既に菊千代がいた。

「諌山首都警部、来てたんですね。」

「ええ、ペアだからね…」

菊千代は元気がなかった。秀助が倒れたことに責任を感じていたのだ。

ベッドで横になっている秀助は、目を開けていない。まだ意識が戻っていないようだ。

「しゅう君がこんなことになるなんて…」

みつねがぼそっと言った。菊千代が3人の方を見て言った。

「皆も気をつけてね…無理はしないで…!」

「!…はい!」

善俊たちは大きな声で返事をした。それを見た菊千代は少し元気になったようだ。にこっと笑った。

「…それじゃあ、俺はそろそろ行くよ…別件の捜査に行かなければならないからな…」

そう言って雄康は、一足先に病室を後にした。病院を出ると、七郎次と伊里が待機している。

「終わった?彼、大丈夫そう?」

「…ああ…なんとかな…そんなに気になるなら、お前らも来ればよかったじゃないか…」

「大勢で行っても迷惑さ。」

そのとき、伊里がはっきりと言った。

「うち、あの人好きやないわ。」

「…!」

「お、おい!伊里!」

伊里は続けた。

「強いんか知らんけど、上司に対する口の利き方がなってないねん。首都警察は、上下関係について厳しかったはずや。実際、うちの友達はそれで合宿落ちた。」

「…」

雄康は不機嫌そうな顔をする。七郎次が怒鳴る。

「伊里!タイミングってのを考えろ!雄康君の気持ちも知らずに!」

「...いいんだ、七郎次...仕事に行こう...」

雄康は足早に病院を後にする。伊里もそれに続き、もどかしさを感じながら七郎次もついていく。その3人を、5人の人影がマークしていた。タギーである。2人のタギーは姿を消し、残り3人のタギーは影に身を潜め、3人を尾行するのであった。


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