表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
兆兆発止  作者: ぱんろう
精鋭暗殺部隊来襲編
64/150

64話:顔合わせパーティ

レストランに入店した秀助たちは、広い個室に案内された。

「おおー。広いね。」

七郎次が部屋を見回しながら言った。十兵衛はまだ到着しておらず、メンバーの中で最年長の菊千代が仕切った。

「せっかくだから、最初はメンバーごとに分かれましょ!」

皆言われた通りに分かれ、テーブルにつく。すると、店員がお通しを持ってきた。そのまま、店員に飲み物を注文し始めた。未成年が多いため、ほとんどがソフトドリンクを頼む中、菊千代はビールを頼んだ。秀助がそれを流し目で見ながら言った。

「あんた、酒飲んでも大丈夫なのか?」

「えっ!もしかして、未成年に見えるってこと!?嬉しいわぁ!」

「そういうわけじゃなくてだな…」

飲み物や一品目の食事が行き渡り、乾杯の挨拶をした。

「それじゃぁ、首都警部に乾杯!」

「乾杯!」

飲み物を手に、それぞれのメンバーで食事や談笑を始めた。

「この唐揚げ美味いよ!としちゃん!食ってみ!」

「サラダの方が体にいいですよ。川路さん。」

善俊はアダムスと五郎兵衛の勢いに押され、苦笑しながら言った。

「ははは…どっちも頂こうかな…」


「園田はん、兆能力に詳しいんやって?」

「そうなの?好きな兆能力を教えてよ。」

伊里と七郎次の2人は、どこか落ち着いた雰囲気がある。雄康は比較的喋りやすいと感じたようだ。

「…えーと…好きな兆能力か…それはやっぱり、サイコキネシスだな。おそらく一番有名な使い手はハンフリー・デイヴィッドだが、個人的に好きなのは…」

早口で喋り始めた。伊里はそれに追いつけず、目を見開いていた。

「好きなことになったら止まらんタイプか…」

一方、七郎次は雄康の話に合わせて相槌をうったり、話を広げたりした。

「ははは。わかるよ。サイコキネシスといえば…」

伊里は飲み物を口にし、雄康を見ていた。


みつねは、主に智子と話していた。いや、久蔵が、話しかけるな、と言わんばかりの圧を発していたのである、もともと人見知りしやすいみつねは、声をかけようにも声をかけられなかったのだ。それでも、勇気を振り絞って声をかけた。

「あ、あの…久蔵君?」

「なんだよ。」

久蔵は、料理を口に運ぶのをやめ、みつねの方を見た。声をかけたはいいが、話の内容が思いつかない。

「えーと…久蔵君は、好きな食べ物ってある?」

「は?」

久蔵は呆気にとられた。しかし、

「木の葉丼」

とだけ答え、再び料理を口に運び始めた。一連の流れを見ていた智子がみつねに言った。

「彼はかなり無愛想な人でね…あまり話しかけない方がいいよ。」

「そうなんだ…」

みつねが再び久蔵の方を見る。そんなことより、と冒頭に置いて、再び智子が口を開いた。

「みつねちゃんって、今何歳?」

「え?15歳です。」

智子は小さい体を揺らしながら言った。

「なんで私より年下なのよー!もういい、私も飲む!」

そう言って、智子はビールを注文した。

「えぇっ!?智子ちゃ…さん、成人してたんですか!?」

みつねは、驚きを隠せなかった。


秀助は菊千代と2人きりである。相手は年上の女性。秀助は緊張気味である。そんなこともお構いなしに、菊千代はジョッキを次々と完飲していった。

いずれ、菊千代はテーブルに突っ伏す。秀助が困惑していたところ、十兵衛が到着した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ