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兆兆発止  作者: ぱんろう
精鋭暗殺部隊来襲編
61/150

61話:同期メンバー+年配

ある夜、仕事を終えた中原は、帰宅の路にあった。暗い道にさしかかったとき、中原は何者かの気配を感じた。中原は立ち止まって辺りを見回したが、誰もいない。

気のせいかと思い再び歩き始めたとき、後ろから何者かが襲いかかってきた。それは一人だけではない。黒い服を着た男が、3人もいた。

「なんだ!てめぇら!おやじ狩りか!?俺は首都警察だ!悪いことは言わねぇからやめときな!」

3人は中原の警告に耳を貸す気はなかった。むしろ、3人とも青色のオーラを発生させていた。

「てめぇら…兆能力使用違反だ…」

中原は3人の背後に棺を出現させ、あっという間に捕らえた。無色オーラであったため、不意打ちに成功したのだ。

「やれやれ、残業は勘弁だぜ…」

中原が踵を返して職場に戻ろうとしたとき、

「!」

異変を感じた。棺を出現させると、煙が出ていた。3人を閉じ込めた棺を開けると、真っ黒こげになった3人が出てきたのだ。

「これは…急いで報告しなければ…!」

中原は走って職場、つまり首都警察本部に向かっていった。


「というのが、昨日の夜、中原君に起きた出来事だ。」

その場には、兆能力ファイトクラブに潜入していたメンバーが揃っていた。

「つまり、SOCIOLOGIの刺客ってことね?」

「そうだな。報復と口止めが目的だろう。」

十兵衛が重々しく言った。

「中原君だったのが不幸中の幸いだ。首都警察学校を出たばっかりの4人では、多数を相手にするのはさすがに厳しい。」

十兵衛は続けて言う。

「そこでだ、私たちも手を打とうと思う。あっちがその気なら、こっちも乗ってやるんだ。」

「先手だと?」


「ああ。SOCIOLOGIの本拠地がおおよそわかったからな。」


「なんだって!?」

秀助は驚いた顔をした。十兵衛は続けて言った。

「五味川茉莉はそこに囚われている。そこで、五味川茉莉を救出するためのメンバーを結成しておきたい。」

「メンバーだって?今この場にいる人でか?」

「いや、他にもいる。今連れてこよう。」

十兵衛が部屋から出ると、新メンバーを呼び出しに行った。しばらくして、十兵衛が帰ってきた。


「さあ、この7人だ!」


7人の首都警察官たちが部屋に入ってきた。男女男男女男女。

「ああ、君たちは!」

善俊がはっとするような顔をしたが、秀助はピンときていない様子であった。

「誰だ?知り合いか?」

すると、一人の首都警察官がずどーっとこけた。

「おい!俺たちのことを忘れないでくれよ!」

「ごめんなさい。本当に知らないです…」

秀助は他人行儀に言った。

「おい!同期を忘れたのかよ!?ついこないだ警察学校にいたよ!?」

「同期?」

相変わらず秀助はピンときていなかったが、雄康やみつねらも思い出したようだ。

「…修了式にいたな…名前は忘れたけど…」

十兵衛は呆れながらも言った。

「同期の顔ぐらい覚えてやりなさい…諸君、自己紹介してくれ。」

十兵衛に言われて、一人一人が自己紹介し始めた。

まずは、サングラスをかけ、自身に自信がありそうな男。

「島田アダムスだよ!よろしく!」

次に、あどけなさの残る小さい女。

「岡本智子(ともこ)です!よろしくね!」

黒い帽子を被った目つきの悪い男

「鰤崎久蔵…」

眼鏡をかけた、礼儀正しい男。

「飛山五郎兵衛です。どうぞよろしくお願いいたします。」

落ち着いた雰囲気を感じさせる、狐目の女。

「林田伊里(いさと)。よろしゅう。」

ぼさぼさの髪が目立つ男。

「やあ。僕は播口七郎次。」

他の6人よりかは歳を感じる女。新メンバーの中で、秀助たちの同期ではない人物である。

「諌山菊千代よ!よろしくぅ!」

「無理すんな…ばばくさいぞ菊千代…」

中原が呆れた顔で言った。

「何よ!ムカ着火ファイアー!」

「それをやめろってんだ…」


十兵衛が苦笑しながら言う。

「さて、今、この場にいるメンバーで、5つのチームを組んでもらう。首都警部の諌山君は、秀助と組んでもらおう。ペアだ。」

菊千代は秀助の肩を組んで言った。

「しゅうちゃん!よろしくね!」

秀助は慣れない距離感に困惑しながら返事した。

「…どうも。」


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